9回、サヨナラ負けしベンチに戻る田中正(撮影・山口登)

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 「オリックス2−1日本ハム」(21日、京セラドーム大阪)

 日本ハムが九回1点リードを守れず痛恨のサヨナラ負けで連勝ストップ。ソフトバンクがサヨナラ勝ちしたためマジックは「2」となり、V消滅が眼前に迫った。

 1点リードの九回だった。1死一、三塁から田中正が杉本に中前適時打を浴び、同点に追いつかれてしまった。なおも1死一、二塁から西川に対してはストレートの四球で歩かせ、満塁と傷口を広げた。そして渡部にサヨナラの一打を決められた。

 両軍無得点で迎えた五回、1死一、三塁の好機を作り、田宮が警戒されている中で、カウント2−1からスクイズ成功。1点を先制した。「北山さんがここまで最高の投球なので、何とか先制点を取りたいと思って打席に立ちました。しっかり仕事ができてよかったです」と振り返った。

 オリックス先発・山下の前に苦戦していた。二回はレイエスの安打とマルティネスの死球、矢沢の内野安打で無死満塁としたが、その後を三者三振で仕留められた。三回まで全てのアウトを三振で奪われていた。

 一方で先発・北山もストライク先行の投球で0を並べ、投手戦を演じた。登板予定だった15日の楽天戦を雨で流し、中12日で登板。「間があくので、多少難しいことはあるんですけど、プラスに捉えてしっかり体をリフレッシュさせられると考えてしっかり練習できました。19日もピッチング練習して調子は良かった」と話していた通り、150キロ超の直球に多彩な変化球を組み込んで翻弄。8回4安打無失点と快投したが、自己最多タイの6勝目はならなかった。

 新庄監督は「この球場でこの負け方、何回見てきたか。ファンの声援がバファローズの選手に伝わっている気がする」と語り、田中については「打った方が素晴らしいということで」と相手をたたえていた。