豊昇龍を破り満足げな表情の大の里(撮影・持木克友)

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 「大相撲秋場所・14日目」(21日、両国国技館)

 関脇大の里(二所ノ関)が結びの一番で大関豊昇龍(立浪)を破って13勝1敗とし、千秋楽を残して今年5月の夏場所以来、2場所ぶり2度目の優勝を決めた。

 名古屋場所での不戦勝を除いて、過去3敗を喫している“天敵”豊昇龍を相手に立ち合いは突っかけた。それでも、仕切り直して2度目の立ち合いはもろ手で突き放し、一気の出足で何もさせずに土俵の外へ押し出した。13日目にすでに目安を達成している大関昇進に、優勝という形で自ら花を添えた。

 幕内後半戦の勝負審判長を務め、番付編成を担う審判部の高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は「言うことない。一気の厳しい攻めで強いなという相撲」と絶賛。「明日(審判部)みんなで集まることになってますから」とる昇進を諮る臨時理事会招集の要請について千秋楽後に話し合う見込み。八角理事長(元横綱北勝海)への臨時理事会招集が要請が決まり、受諾されれば、これまで理事会で昇進が見送られた例はない。九州場所の番付編成会議と理事会を経て、大の里の大関昇進が正式に決まる。