阿炎(右)を押し出しで破る琴桜(撮影・持木克友)

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 「大相撲秋場所・14日目」(21日、両国国技館)

 大関琴桜が阿炎を押し出しで下し、8勝目(6敗)として勝ち越しを決めた。引いた相手を冷静に前に出て押し出した。

 この一番は行司の軍配が返っていなかったが、両者が立って取組が始まった。制限時間いっぱいとなり、両者がタオルで体を拭いてから塩を撒き、行司が「構えて」と言った後、手を付いた。そのとき軍配は返っておらず、制限時間が来たことを示していなかった。

 NHKのテレビ中継で解説を務めた稲川親方(元小結普天王)は「時計係審判が行事さんに合図は送っていると思うが。一瞬、(式守)伊之助さんが忘れたんでしょうか。勘違いしていたかもわかりません」と説明した。

 この様子はSNSでも話題になり「時間前に立ったのを初めて見た」「ん?時間前に立ったの!?」「時間前の立ち合い…昔はよく有りましたよね」などとコメントされた一方で、「時間前の立ち合い?観戦歴長いけど初めて見た」「これは時間前に成立でいいんですか?」「行司が時間一杯の仕切りを間違えるのは初めて見ました」「時間前に立つのはありだけど、行司さんだけ勘違い?」などという声があった。