豊昇龍(左)を押し出しで破り、優勝した大の里

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 「大相撲秋場所・14日目」(21日、両国国技館)

 関脇大の里が結びの一番で大関豊昇龍を破り、13勝1敗で千秋楽を残して今年5月の夏場所以来、2場所ぶり2度目の優勝を決めた。

 立ち合いで突っかけてしまし、1度目の立ち合いは合わず。仕切り直した2度目の立ち合いからもろ手突きで押し込み、一気に土俵の外へ押し出した。

 関脇以下の年間複数回優勝は1992年に初場所と秋場所を制した貴花田(しこ名は当時、元横綱貴乃花)以来、32年ぶり2人目。

 大の里は13日目に取り直しの末に琴桜を破ったのに続き、2日連続で大関撃破。三役での直近3場所の合計を34勝とし、大関昇進の目安とされる33勝を上回った。

 取組後、テレビ中継のインタビューで大の里は「14日目に優勝を決めるのはうれしいです。(もろ手突きは)迷いなく思いきっていきました。最高の相撲が取れました。集中して何も考えないで、思い切っていけたんでよかった。まだ場所が終わってないので、もう一日しっかり最高の結果で終わりたい」などと話した。