52号本塁打を喜ぶ大谷翔平(写真・アフロ)

 2024年9月20日、米・フロリダ州のローンデポ・パークで行われたマーリンズ対ドジャースは、伝説の一戦となった。

 本塁打50本、盗塁50という前人未到の「50−50」にそれぞれ2本塁打、1盗塁に迫っていた大谷翔平のバットが大爆発。6打数6安打3本塁打、10打点に加えて盗塁も2つ決め、記録は一気に「51−51」まで伸びた。

 20対4と記録的な大差で勝利を収めたドジャースは、12年連続でプレーオフ進出(PO)も決めた。

 試合後、大谷らド軍ナインは、敵地・ローンデポ・パークのロッカールームでPO進出を祝した。地区優勝決定はまだということもあり、ロバーツ監督による記録達成の大谷、そしてナインへのねぎらいの言葉ののち、乾杯だけで終わった。

 ただ、日本のファンは、テレビに映った乾杯の場のある一点にくぎ付けになった。この日、大谷は本塁打、盗塁で記録を更新したため、その際履いていたスパイクはMLBが預かることとなった。そのため足元はいつもの“デコピン・スパイク”ではなく、青地に赤の「N」マークが入ったスパイクだった。

 そして乾杯が近づくと、大谷は青いスパイクを脱いだが、現われたのはまさかの白い5本指ソックス。じつは大谷はエンゼルス時代も5本指ソックスを愛用していて、あるインタビューでは「5本の指を使うので、動くときに力が入りやすいです」と答えている。また、デサント社からは「大谷翔平着用モデル 5 FINGER 3D SOCKS」も売り出されていた。

 さっそくXは、大谷の足元に対するファンの反応で沸いた。

《地面を踏みしめて走ってんだね。 そういうところも良いなぁ。皆履きだすんじゃないのか(笑)》

大谷翔平君、5本指ソックスなんやな。。。 ホームランや盗塁の秘訣かなw》

《「スパイクを脱くと5本指ソックスを履いていた」 大谷選手と 巷のお父さんでは履く意味が違う。 お父さん・・水虫予防 大谷選手・・それぞれの足指に力を入れるため》

 5本指ソックスは、足の指1本1本を動かせるため、指が地面を捉えるグリップのような役割を果たしてくれる。大谷が昨年の盗塁20から飛躍的に記録が伸びている要因は、5本指ソックスにあったのかもしれない。

 快挙達成から1日たった21日、本拠地ドジャースタジアムに戻った大谷は、「MVP」コールのなか4度打席に立ち、3安打、1本塁打、2打点、1盗塁と、個人記録は「52−52」まで伸びている。