今年3回目の優勝をデイリースポーツ杯戴冠で飾った柳沢一

写真拡大

 「デイリースポーツ杯争奪琴浦賞競走」(21日、尼崎)

 1号艇の柳沢一(43)=愛知・86期・A1=がインから逃げて通算66回目、当地では2回目、今年は7月のとこなめ・一般戦以来3回目となるVを手にした。2着には3号艇の中村晃朋(香川)、3着は4号艇の井口佳典(三重)が続き、3連単は880円(4番人気)の順当決着となった。

 2Rから安定板装着となった悪天候の中でも、柳沢は慌てることなくインからレースを支配した。「風が強くてFも出ていたのでSは難しい状況だった」とSこそはコンマ19と後手に回ったが、そこからきっちりと1Mを先取ってBS先行。そのままセンタープールでは10年8月以来となるVゴールを決めた。

 3日目後半から準優、優勝戦と名にある「1」を4本並べての完勝劇に「前検からほぼそのまま。もらった状態で体感が合っていたので」と余裕の笑み。節間通してSGホルダーとしての貫禄を示し「久々の優勝ですが今までの中では一番良かった」と振り返った。

 今後は若松、桐生と記念戦線を走るが、グレードレースは19年のSG初戴冠となったグランドチャンピオン(多摩川)以来、手が届いていない。このVを弾みに「秋へいい流れになる。これからも頑張ります」とさらなる飛躍を誓っていた。