中国の鉄道旅客輸送量、1〜8月は約30億人 過去最高を更新

8月30日、黄竜九寨駅で一番列車に乗り込む広東省からの観光客。(松潘=新華社記者/江宏景)

 【新華社北京9月20日】中国の国有鉄道会社、国家鉄路集団が19日に発表した今年1〜8月の鉄道による旅客輸送量は延べ30億人に迫り、前年同期比14.5%増え、同期の過去最高を更新した。全国の鉄道輸送は安全で安定し、秩序を保った。

 同社は今年、経済の継続した回復と上向き傾向、人の移動が加速している情勢に合わせ、旅客の輸送を入念に手配し、旅客の安全で秩序があり、快適で便利な利用に努めてきた。1〜8月の旅客列車の1日当たり運行本数は10.5%増の1万730本に達した。中でも、旅客の越境輸送をいっそう強化し、広州、深圳両市と香港を結ぶ「広深港高速鉄道」の越境旅客輸送量は46.0%増の1800万人に迫り、中国とラオスを結ぶ「中老鉄道」は16万3千人に達した。

 また、新しい乗車券サービスを積極的に押し広めている。有効期間内に指定の区間と座席クラスに乗車できる回数券「計次票」や定期券が60路線で利用可能となった。乗車券にホテルや観光地の入場券などがセットとなった「観光パック券」は11路線に適用されている。全ての「動車組(動力分散式列車)」が乗車関連の情報やサービスを提供する二次元バーコード「鉄道暢行碼」に対応し、全国の駅120カ所で「便利な乗り続き」が可能となり、80数カ所で食事のオンライン予約サービスが享受できるほか、静かな環境を求める乗客に配慮した「静音車両」サービスのある列車は92本に増えた。