自民党総裁選に向けて出陣式を開いた小泉進次郎氏(写真・梅基展央)

 自民党総裁選が9月12日に告示され、同日午後には、党本部で所見発表演説会がおこなわれた。

 今回、過去最多となる9人が立候補。持ち時間10分で候補者が入れ替わり登壇したが、そのなかでも注目を集めたのは、やはり小泉進次郎・元環境相だった。

 4番めに登壇した小泉氏は、演説の終盤で突然、身の上話を始める。「両親が幼い頃に離婚し、中学2年までそのことを知らず、母親だと思っていた人は伯母でした。兄とふたり兄弟だと思っていたら、弟がいると告げられたのもその時でした」。

 そして、自身に子どもが生まれたことで心境が変化。「今年初めて、母に会いにいきました」と明かし、「43年間、会うこともなく名字が違っても、家族は家族」「国民のみなさんひとりひとりの多様な人生に選択肢を広げる政治家として生きていきます。寛容で包容力ある保守政党・自民党を、みなさんとつくりたい」と支持を訴えた。

 だが、この「身の上話」にXでは

《それ今話する事か?小泉さんは選択的夫婦別姓制度の導入に積極的だから、それに絡めてなんだろうけど、もっと大事なことあるでしょ》

《身の上話ではなく 外交や国防を語ってもらいたい》

 など、冷笑的な意見が多数みられる。また、多くの反響があったのは「物価高対策」に言及した部分だ。

 小泉氏は「私が総理になれば、直ちに物価高対策の検討を指示します。経済対策ではまず、年金生活世帯や低所得者世帯に対して、追加の給付金による支援を検討します」と断言。

 この「給付金」に対しては

《おいー進次郎結局最後はは非課税世帯にばら撒きかよ》

《で、出たー!伝家の宝刀、ばら撒き対策》

《給付金配るのはその場凌ぎと選挙対策であって、根本的な物価対策にはならんよね?》

 という、批判的な意見が多数。日本維新の会・政調会長の音喜多駿議員は、自身のXにニュース記事を引用し

《また高齢者層を中心とする有権者へのばら撒きか。低所得者といえば聞こえは良くても、今の仕組みではその多くが高齢者が対象になる。本当に困ってるのは誰?自民党の政治手法は結局変わらない》

 と、批判している。「給付金」と言えば聞こえはいいものの、要は税金

《すぐに税金で票の買収しようとする、自民党病ですよ。困ってるのは低所得層だけじゃありません 全国民に減税して下さい!!》

 という批判があるのも、もっともだろう──。