風力発電建設プラットフォーム「港航平5」引き渡し完了 中国山東省

  【新華社青島9月10日】中国初のスマート船舶システムを搭載した自力昇降・自航式洋上風力発電建設プラットフォーム「港航平5」がこのほど、山東省青島市の青島海西重機埠頭(ふとう)で引き渡された。

 「港航平5」は長さ135メートル、幅50メートル、空船時重量(船単体の重量)約2万9千トン、最大つり上げ能力1800トン、最大作業水深70メートル以上、甲板からの最大上昇高度168メートル。航路・航速設計とその最適化機能、スマートエネルギー効率管理機能、スマート集積プラットフォーム機能を備え、船舶の総合的な監視制御とスマート管理を実現することで風力発電設備の設置効率が約20%向上する。風力・太陽光相互補完グリーンエネルギーシステムも搭載しており、プラットフォームに十分な生活用電力の供給が可能で、120人が洋上で生活できる。

 「港航平5」は、天津港を運営する天津港集団傘下の天津港航工程が投資・建造した。世界最大級となる26メガワット(MW)超の風力発電設備の建設が可能になると同時に、20MWの設備2セット分の能力を装備し、設備の輸送・保管・設置作業の一体化や無限航区(無制限海域)での航行能力を持つ。運用開始後は深海や遠方海域での建設作業も可能になる。(記者/李帥)