大阪9月限
日経225先物 36610 -390 (-1.05%)
TOPIX先物 2615.5 -17.5 (-0.66%)

 日経225先物(9月限)は前日比390円安の3万6610円で取引を終了。寄り付きは3万6410円と、シカゴ日経平均先物(3万6725円)を下回り、売りが先行した。ナイトセッションで付けた安値(3万6520円)を下回ったことで、下へのバイアスが強まり、開始直後には3万6200円まで売られた。心理的な支持線である52週移動平均線まで下げたことで、その後はショートカバーが優勢となり、前場終盤にかけて一時3万7100円まで買われ、プラスに転じる場面もみられた。ただし、25日線(3万6980円)、200日線(3万7310円)近辺では強弱感が対立しやすく、カバーが一巡した後は、後場中盤にかけて3万6430円まで下落した。終盤にショートカバーが入り、やや下げ幅を縮めていた。

 日経225先物は朝方に52週線まで売られた後、ショートカバーが入ったとみられる。ただし、前日の大幅な下落に対するリバウンドとしての戻りは鈍く、後場中盤に再びショートが入る形だった。東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の軟調な推移が続いており、リバウンド後のロング解消を狙ったショートが優勢だった。

 朝方の52週線までの下げによって、調整幅としては一巡した感はある。若干ながらポジションはショートに傾いていると考えられ、ナイトセッションで25日線を捉えてくるようだと、ややショートカバーを誘う動きになりそうだ。ただし、200日線に接近する局面では戻り待ち狙いのショートが意識されてくるだろう。

 5日の米国では8月のADP雇用統計やISM非製造業景況指数の発表が予定されている。3日発表のISM製造業景況感指数が市場予想に届かず、利益確定や持ち高調整の売りが広がったこともあり、ISM非製造業で消費の底堅さが示せるかが注目される。また、ADP雇用統計の結果によっては、週末の雇用統計をある程度織り込むことになるだろう。弱い数字になった場合には調整が強まる可能性がありそうだ。

 そのため、予想通りの結果となれば週末要因もあって、ポジションをニュートラルに戻す動きから、ショートカバーが優勢になる可能性はあるだろう。反対に予想を下回る内容となれば、52週線割れを狙った下へのバイアスが強まる展開を想定しておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.00倍に低下した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが日経平均型の重荷となるなか、一時13.93倍まで下げる場面もみられた。エヌビディア など米半導体株の底入れを確認するまでは、国内の半導体株へのリバウンド期待は高まらないとみられる。14.00倍割れでいったんはリバランスが入りやすいだろうが、14.11倍辺りで推移する75日線が抵抗線として機能するようだと、NTショートでのスプレッド狙いに向かわせよう。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万8079枚、ソシエテジェネラル証券が1万4890枚、みずほ証券が6078枚、サスケハナ・ホンコンが5838枚、バークレイズ証券が4162枚、SBI証券が4142枚、JPモルガン証券が3022枚、ゴールドマン証券が2607枚、野村証券が2357枚、シティグループ証券が1918枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万5198枚、ソシエテジェネラル証券が2万1251枚、みずほ証券が1万2978枚、ビーオブエー証券が9035枚、バークレイズ証券が8163枚、JPモルガン証券が5299枚、ゴールドマン証券が4149枚、モルガンMUFG証券が4059枚、サスケハナ・ホンコンが3200枚、野村証券が2644枚だった。

株探ニュース