芸能界にも信仰者が多いことで知られる創価学会。その機関紙「聖教新聞」の1面に、とある女性芸能人が登場し、8年間にわたる熱心な信仰をカミングアウトしたことを、8月29日、デイリー新潮が報じた。

「その女性芸能人とは、鈴木奈々さんです。10代のころ、雑誌『Popteen』でデビューし、バラエティ番組に進出してからは『おバカキャラ』としてブレイク。一時は、年間に360本以上もの仕事をこなし、“バラエティの女王”と呼ばれるほどの売れっ子になりました。2013年には中学校時代の同級生と結婚したことも話題となりましたが、2021年には離婚しています。

 明るく前向きな“おバカキャラ”のイメージが強い鈴木さんですが、最近では、自身がアンバサダーをつとめることから、下着ブランド『LUNA(ルーナ)』の下着姿をInstagramでしばしば披露しており、そのセクシーさに驚く声も多くあがっています」(芸能担当記者)

 そんな鈴木が、8月6日の聖教新聞の1面『私の未来部時代』という連載に、「芸術部 鈴木奈々さん」として顔写真入りで登場した。未来部とは学会員の中でも18歳以下の小、中、高校生で構成される組織のことで、鈴木は、自身が未来部だったころを述懐している。

 同記事によると「祈りは絶対にかなう!」という母親の教えもあり、小学生のときから「雑誌のモデルになる」と祈っていたという鈴木は、《“ギャル中学生”になってからも、勤行・唱題に毎日挑戦! 創価家族の温かな雰囲気が大好きで、座談会や未来部の会合にも参加してきました》と、10代からの信仰を告白。

 鈴木が所属する「芸術部」について、両親とも創価学会員の家庭に育ち、小学校から大学まで創価系列に通った“エリート信者”だった長井秀和氏(2012年に脱会)は、以前、本誌の取材にこう語っている。

「伝統芸能や絵画に携わる人や、ミュージシャンなども含めた、芸術分野の人たちの組織が芸術部です。まったく無名の人たちが95%を占めていて、テレビに出るような有名な芸能人は一握りしかいないんですが、彼らばかりが注目されているんです」

 鈴木の場合も、その1人ということだろう。そんな芸術部員の役割は、ひとことで言えば、信者獲得のための“広告塔”となることだという。

「部員は、信者を勧誘する際の『折伏セミナー』などに駆り出されます。学会内でも、大きな会合などに有名な芸能人が来たりすると、『人気アイドルグループの〇〇くん、同志なんだ』と大騒ぎになる。『同志』は同じ信仰を持っているという意味です。偉い幹部が来て話をするより、よっぽど盛り上がるんですよ。有名芸能人は、選挙の際にも公明党の応援に駆り出されます。“客寄せパンダ”として期待されているんです」(長井氏)

 さらに長井氏は、芸能界の学会員として、俳優の岸本佳代子、タレントの柴田理恵、THE虎舞竜のボーカル・高橋ジョージ、TM NETWORKの宇都宮隆、木根尚登、お笑いコンビ「中川家」などの名前を挙げたほか、「本部幹部会」という定期的に開催される創価学会の会合に、氷川きよしや滝沢秀明が参加していたことなどを明かしていた。

 そして、芸術部に所属する芸能人のなかでも、トップクラスの貢献度と学会内で称賛されていたのが、「副芸術部長兼芸術部女性部長」の肩書を持つ久本雅美だったという。

 鈴木が学会員であることをカミングアウトしたことが報じられると、X上では、久本を思い浮かべる声が多数あがった。

《どおりで久本と動作似てるわ》

《久本姉妹と同じ枠だった訳ですね》

《離婚理由、まさかコレか?》

「確かに、前向きで明るいキャラクターというところでは久本さんに似ているところがあるかもしれませんね。本人としては正面から信仰を告白することで、これまで以上に学会員として宣伝活動に従事することができるでしょう。

 ただ、創価学会に“アレルギー”を持つ一部の人たちは、今回の鈴木さんの信仰を知って離れるでしょうね。実際、X上では拒否感を示す投稿が相次いでいます。もちろん本人は織り込み済みで、そんなことよりも“自分らしさ”を優先したのでしょう」(芸能記者)

 芸能人としてこの選択が吉と出るか凶と出るかーー。