「来なくていいよそんなヤツ」HYDE、ライブ迷惑行為を即注意で株上昇…神対応で話題の “大物ミュージシャン” も警鐘
ライブの迷惑行為を即注意したL’Arc〜en〜CielのHYDE
《見るに耐えないので言いますけど本当迷惑!来なくて良いよそんなヤツ。 自分で何とかせずスタッフ呼んで下さいね!》
この人がここまで憤激をあらわにするのも、珍しいのではないか。ロックバンド「L’Arc〜en〜Ciel」のボーカル・HYDEが、8月25日、自身のXを更新。ファンの投稿を引用した上で、怒気をはらんだメッセージを発信した。
「発端は8月24日、HYDEの全国ソロツアー『HYDE [INSIDE] LIVE 2024』福岡公演中に起きた、“モンスターファン” によるトラブルです。
HYDEが引用した投稿によると、投稿者の女性に同行していた男性がライブ中に突然、40〜50代の九州弁を話す女性から痴漢呼ばわりされたそうです。
その後、その女性の言いがかりはヒートアップ。同行男性に対し、『後ろに下がれ!』『男はこれだからいやだ』などの罵詈雑言を投げかけ、さらには音楽にノッているふりをしながら、右手で彼の顔を殴り始めたといいます」(音楽ライター)
一部始終を後ろで見ていた投稿者も看過できず、さすがに女性を諫めたところ、今度は矛先が投稿者のほうへ。
「投稿者の足をわざと何度も踏みつけ、ペットボトルの水をひっかけるなど、嫌がらせ行為が止まらなくなったといいますから、かなり悪質です。
挙げ句、投稿者に対して、噛んでいたガムを吐き捨て、『くたばれ! デブが!』と信じられない暴言を浴びせてきたそうです。たまらず投稿者と同行男性は、ライブ途中で退場を余儀なくされたそうです」(同)
ファン思いで知られるHYDEとしては、自らのライブで起きた暴力行為は、とうてい許せるものではなかったのだろう。それで冒頭の投稿につながったわけだ。
HYDEのファンへの気遣いは、今回に始まったことではない。
「HYDEさん自身、よく『ラルクは大きな船みたいなもの』と話しているように、『メンバーやスタッフ、ファンのみんなで動かすもの』という意識があるんですよね。
コロナ流行時、2020年9月にやった初ソロライブは都民限定で、トイレ各個室にまでペーパーナプキン、消毒液、ゴミ袋などを設置する徹底ぶり。コンサートとして全国で初めて、『ワクチン検査パッケージ』実証実験を先進的に採用したのもHYDEさんです。
安全にライブを開催するため、主催者が努力を惜しまないのは当然として、観客にもルールが必要だという意識が運営も含めて高い。その表れが、HYDEさんによる注意喚起だったと思います」(前出・音楽ライター)
ライブ中の妨害行為で思い出されるのが、歌手・GACKTの一件だ。こちらは2024年3月、『LAST SONGS 2024 feat.K』ツアーの大阪公演中、ひとりの女性客が大声で不適切発言するという迷惑行為で、ライブの進行が一時妨げられた。このトラブルに対し、GACKTは終始穏やかかつ丁寧に対応し、称賛を浴びた。
そのGACKT本人は、8月26日、Xで今回のHYDEの件に触れ、次のようにコメントしている。
《ライブなんだし、好きなように乗って、楽しんで、暴れていい。 だが、そこには必ず見る側のマナーがあって、それをみんなが守っているからこそ、成立する世界がある。(中略)ライブはみんなで作り上げるものだってことを理解してみんなでめいいっぱい楽しんでくれ》
迅速な神対応で、ともに株を上げたHYDEとGACKT。2人の想いが、場をわきまえない “迷惑ファン” の心に届くといいのだが……。