「触ってもないのにボロボロ」韓国競泳選手が銅メダルの“劣化”に怒り!? 地元メディアで悔しさ吐露「心が痛いよ」

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銅メダルを手にして安堵の表情を浮かべたキム・ウミン。(C)Getty Images

 パリ五輪で選手たちに授与されたメダルの劣化問題は、いまだ余波を広げ続けている。

 大会終了間際の現地時間8月8日にスケートボード男子ストリート銅メダリストであるナイジャ・ヒューストン(米国)が自身のInstagramで、「まるで戦争に行って帰ってきたかのよう」「みんなが思っているほど上質ではない」と告発して以来、一気に広まったメダルの劣化問題。その報告は競技に関係なく、各国アスリートから次々と上がっている。

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 現地時間8月23日には、韓国競泳界のエースであるキム・ウミンが悲痛な想いを訴えた。

 競泳男子400メートル自由形で銅メダルを獲得したキム・ウミン。熾烈な争いを制した彼は、韓国メディア『NEWSIS』の取材で、「大切に保管用の箱にしまって、飾っていたのに、数日前に取り出したら変色していたんです。悔しいし、悲しいです」と告白。その複雑な胸中を打ち明けた。

 同紙によれば、キム・ウミンは取材陣にメダルを見せた際に涙したという。初出場の五輪でたどり着いた3位という結果に思い入れが強かっただけに、メダルの劣化にショックは隠せない。「専用ケースの中に入れて展示していただけで、ほとんど出してないし、触ってもない」と訴えた23歳は、こう続けている。

「2日前に一度開けてみたら、メダルはメッキが剥がれてボロボロになって、腐食しているみたいだった。パリ・オリンピックのメダルがとても欲しかったし、今大会のメダルが最も価値があると思っているんだ。色んな記事を読んで状態が悪くなるってことは知っていたけど、こうなってしまった。生まれて初めて手にしたオリンピックのメダルで、とても大切なものなのに、こうなってしまって心が痛いよ」

 無残なメダルの状況を目にし、「どうにか交換してほしい」と訴えたキム・ウミン。果たして、彼の切実な想いは、メダルの製造、品質管理を行うパリ造幣局に届くだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]