「少なくて3回で廃棄」意外と短いウエディングドレスの“寿命” 捨てずに活用する新たな取り組み

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2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、レンタルを重ねたウエディングドレスをキッズドレスにアップサイクルしている岩井雄紀さん(ノバレーゼ 広報室マネージャー)。

岩井さん:「(自社の)規定回数に達したウエディングドレスを子ども用のパーティドレスにアップサイクルしています。(子どもが)発表会や結婚式の参列などで本格的なドレスを着用できると喜ばれています」

結婚式で着用されるウエディングドレス。美しさを保つため、少ないもので3回レンタルしたものは廃棄していたという。

岩井さん:「まだまだキレイに見えたとしても、一生に一度のウエディングの場においては、(ほつれや汚れなどで)役目を終えるような状態になっているドレスはたくさんあります。次の新しい価値をこちらから委ねられないかという思いがありました」

そこで、岩井さんの会社では、服飾専門学校「東京モード学園」の学生たちと協力し、デザインを考案。動きやすさや着やすさなどを考え、3着ほどのドレスからキッズ用のドレス1着を作っている。

ドレスを着た子どもは、「素敵な気持ちになったよ。また着たいです」と目を輝かせた。

しあわせあふれるドレスを次世代へつないでいる岩井さんが未来に叶えたい夢は?

岩井さん:「今後は女の子向けだけではなく、男の子向けのアイテムやさまざまな衣装のアイテムにアップサイクルすることで、なるべく(ドレスの)廃棄数をゼロに近づけるための努力を行っていきたいと考えています。まだまだブライダル業界で取り組んでいるサステナビリティな活動は少ないと思っているので、(この取り組みが)ひとつのきっかけとして業界全体に何か影響を与えることができるとすごく嬉しいです」