© Walt Disney Pictures 写真:ゼータイメージ

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『トイ・ストーリー』シリーズに登場する“おもちゃ殺し”の異名を持つ悪童シドには悲しい説が存在する。若くして死んでしまったのではないか、というものだ。

これが示唆されたのが同じくディズニー&ピクサー映画の『リメンバー・ミー』(2017)。死後の世界を具現化した同作では、シドのトレードマークとも言えるガイコツTシャツと同じデザインのシャツを着用した死後の人間が存在するのだ。

シドといえば、ウッディらの持ち主アンディの隣人として第1作『トイ・ストーリー』(1995)に登場。アンディとは対照的におもちゃを乱暴に扱う意地悪少年で、「おもちゃ殺し」と呼ばれていた。しかし同作終盤では、虐げていたおもちゃたちから逆襲に遭い、おもちゃ恐怖症になるという因果応報の運命を辿っていた。

© Walt Disney Pictures 写真:ゼータイメージ

それからシドは『トイ・ストーリー3』で再登場。ゴミ収集員として働いていたことが分かっていた。この時20代前半であろうシドはヘッドホンで爆音を流し、アップビートな音楽を口ずさむ陽気な青年となっていたようだった。

話を『リメンバー・ミー』に戻そう。劇中中盤、死者の国では音楽コンテストが開催されており、ガイコツ姿のキャラクターたちが順々に披露していく。その中に、シドと同じTシャツを着たスクリッレックス風の黒髪長髪、メガネ姿のキャラクターが登場。複数の楽器を1人で披露する姿が一瞬映し出された後に場面は切り替わる。

© 2022 Disney/Pixar

果たして、『リメンバー・ミー』のキャラクターはシドだったのか?そもそもピクサーの作品たちは、同一世界観にあるものなのか?もしそうならば、シドは『トイ・ストーリー3』以降のある時点で命を落としてしまったことになるが……。

『トイ・ストーリー3』と『リメンバー・ミー』の監督を兼任するリー・アンクリッチはX上で、ドクロのTシャツを着た死者は「シドではない」と否定している。死者はシドのシャツの「シュガースカル(=死者の日の祭りのために装飾されたドクロ)」版のデザインを着用しているだけで、同一人物ではないということだ。

『トイ・ストーリー』の中でシドがその後どうなったのかは、まだ劇中で詳しく語られていない。シリーズからは2026年6月米公開予定の第5作が進行中。もしかしたら次回作でシドのその後が明かされるかもしれない。

Text:SAWADY、中谷直登

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