Amazonが2024年8月1日に、2024年第2四半期(4〜6月)の決算を発表しました。報告では、Amazonの売上高は増収・増益傾向にあるものの、売上高は市場の予測を下回っていることや、クラウド部門や広告部門の収益が増加していることが示されています。

Amazon.com, Inc. - Amazon.com Announces Second Quarter Results

https://ir.aboutamazon.com/news-release/news-release-details/2024/Amazon.com-Announces-Second-Quarter-Results/default.aspx



AWS Q2 earnings report

https://www.cnbc.com/2024/08/01/aws-q2-earnings-report.html

Amazon says consumers cautious, forecasts revenue below Wall Street targets | Reuters

https://www.reuters.com/technology/amazon-projects-quarterly-revenue-below-estimates-2024-08-01/

Amazon Q2 Ad Revenue up 20% to $12.8B, Short of Wall Street Forecasts

https://variety.com/2024/digital/news/amazon-q2-2024-earnings-ad-revenue-1236093223/

Amazonの2024年第2四半期における売上高は前年同期比10%増の1479億ドル(約22兆1400億円)で、アナリストの平均予想である1485億6000万ドル(約22兆2300億円)をわずかではあるものの下回りました。また、営業利益は前年同期の77億ドル(約1兆1500億円)から147億ドル(約2兆1990億円)へと大きく伸びています。



さらに、今期の純利益は134億8500万ドル(約2兆140億円)で、前年同期の67億5000万ドル(約1兆円)から大幅に増加しました。



また、Amazonのクラウド部門・Amazon Web Services(AWS)も増収傾向にあり、前年同期の221億4000万ドル(約3兆3000億円)から262億8000万ドル(約3兆9000億円)へと収益を伸ばしています。AmazonのCEO兼社長のアンディ・ジャシー氏は「私たちは多くの側面で成長を続けていますが、AWSほど成長しているものはないでしょう」と述べています。



加えて、Amazonの2024年第2四半期の広告収益は、前年同期比20%増の127億7000万ドル(約1兆9000億円)でした。一方でアナリストは同期の広告収益を130億ドル(約1兆9400億円)と見積もっており、市場の予測を下回ったことが報告されています。さらに、Amazon Primeなどのサブスクリプションサービスの収益は前年同期比10%増の108億6000万ドル(約1兆6200億円)でした。



Amazonのブライアン・オルサフスキーCFOは記者団に対し「消費者はお得な情報を常に探しています」と述べ、低価格帯の商品の売れ行きが好調であることを報告。ジャシー氏もこれに同意し、「Amazonのオンライン小売事業は、中国から直接安価な製品を販売するTemuやSHEINなどの小売業者との激化する競争に直面しています」と語っています。

また、オルサフスキー氏によると、2024年第3四半期にはアメリカ大統領選挙やパリオリンピックといった大きなトピックがあるため、売上の予測を立てるのが困難とのこと。この結果、Amazonの株価は時間外取引で下落しています。