男子テニス、元世界ランク1位のアンディ・マレー(2024年6月18日撮影)。(c)Ben Stansall / AFP

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【AFP=時事】男子テニスの元世界ランキング1位で、通算3度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は23日、パリ五輪後に現役を引退すると表明した。

 37歳のマレーはソーシャルメディアへの投稿で、「五輪での、まさに最後のテニス大会に向けてパリに到着した。英国代表として戦ってきた時間は、これまでのキャリアの中でも最も思い出深いものだった。最後にもう一度出場できるのをとても誇りに思う」とつづった。

 現在世界121位で、2019年からは人工股関節を装着してプレーしているマレーは、今年に入って足首を負傷すると、6月には脊椎囊胞(のうほう)の摘出手術を受けてウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)のシングルスを棄権した。その後はウィンブルドンの男子ダブルスに兄ジェイミー(Jamie Murray、英国)とのペアで出場したものの、初戦敗退に終わっている。

 2012年に全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2012)を制覇して自身初のグランドスラム制覇を遂げたマレーは、2013年のウィンブルドンではノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を決勝で破り、英国人男子選手として77年ぶりの大会制覇を達成。2016年にはウィンブルドンで2度目のタイトルを獲得した。

 2012年のロンドン五輪では金メダルを獲得。その数週間前に同じ会場で行われたウィンブルドン決勝で敗れていたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破り、優勝を果たした。4年後のリオデジャネイロ五輪では決勝でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を破り、男女を通じて五輪のシングルスで初めて二つの金メダルを獲得した選手になった。

 また、英国代表としては、2015年に男子の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2015)で母国を79年ぶりの優勝に導いている。

【翻訳編集】AFPBB News

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