3年ぶりの重賞挑戦となるボーデン(22年6月撮影、ユーザー提供:淳。さん)

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 開業2年目の上原佑紀調教師が、中京記念(3歳上・GIII・小倉芝1800m)のボーデン(セ6)でJRA重賞初制覇を狙う。

 上原佑紀調教師は90年1月29日生まれの34歳。父は上原博之調教師。池上昌和厩舎、堀宣行厩舎で調教助手として経験を積み、21年の調教師試験に合格。平成生まれでは初のJRAトレーナーとなった。昨年3月に開業し、JRAで27勝を挙げているが、重賞では延べ12頭が走り、今年のスプリングSのアレグロブリランテの2着が最高着順。先週の函館2歳Sではエンドレスサマーが2番人気に支持されたが、惜しくも3着だった。

 今週こそタイトル獲得となるか。中京記念にはボーデンを送り込む。21年のスプリングSで3着の実績馬。3勝クラスでは苦戦が続いていたが、去勢明け初戦、かつ上原佑紀厩舎への転厩初戦となった前走の錦Sで、実に1年11カ月ぶりの勝利を手にした。展開利があったとはいえ、1600mを1分31秒8の好時計で走れたのは収穫。ハンデ戦でもあり、重賞でも好勝負になって不思議ない。

 父・博之調教師は開業2年目の95年7月、札幌スプリントSをノーブルグラスで制し、重賞初制覇を果たした。父と同じく、佑紀調教師も2年目の夏にタイトル奪取となることを期待したい。