分かっていても止められないロッベンの領域へ? オランダ代表でガクポが止まらない「過去のロッベンも同じだった」
時にクラブよりも代表戦で力を発揮するタイプの選手もいるが、オランダ代表FWコーディ・ガクポもそのタイプかもしれない。
所属するリヴァプールではまだ絶対的な存在になりきれていないところがあるが、オランダ代表では別人だ。2022年のワールドカップ・カタール大会で3ゴールを決めて本格ブレイクを果たすと、現在行われているEURO2024でも4試合で3ゴールと大暴れしている。
「ガクポがまた違いを生み出したね。(ルーマニア戦での)先制点は素晴らしいシュートだったし、マレンのゴールもアシストした。それだけでなく、彼はオランダ代表に非常に質の高いものを提供してくれる。彼はチーム全体を引っ張ってくれている」
「過去のアリエン・ロッベンも同じだった。ロッベンはドリブルで中へカットインするが、相手はそれを知っているのにロッベンを止められなかった。それが今、ガクポにもある。何より私が気に入っているのは、コメントでも分かる彼の謙虚さだ。彼は決して『自分が、自分が』となるのではなく、常に仲間の選手に目を向けているよね」
ルーマニア戦でのゴールは左サイドからカットインし、そこからニアサイドをぶち抜く強烈なシュートだった。お手本のようなカットインで、今のガクポは分かっていても止められない領域に入りつつあるのかもしれない。