ファミマと日清がXでやり合ってた「U.F.O.爆盛焼そばパン」、実物は正気の沙汰じゃないボリュームだった
Togetterオリジナル編集部のふ凡社です。
ファミリーマート(@famima_now)と日清焼そばU.F.O.(@nissin_u_f_o)の公式アカウントによる、コラボ商品の開発をめぐる不穏なやり取りに注目が集まった。
日清が爆盛りにしろってうるさいんだよな
試作品できた。これなら大丈夫だろう。(日清が爆盛にしろ、爆盛にしろってうるさいんだよな・・・) https://t.co/4mlLrU9tDR
— ファミリーマート (@famima_now) 2024年7月1日
7月1日に、ファミリーマートが
試作品できた。これなら大丈夫だろう。 (日清が爆盛にしろ、爆盛にしろってうるさいんだよな・・・)
という文言とともに、焼きそばパンの写真を投稿。コッペパンの真ん中に焼きそばがぎっしり詰まっていて、いかにもボリューミーな見た目だ。「日清が爆盛にしろってうるさいんだよな」とあるように、コラボ商品の開発中の写真なのだろう。
爆盛にしろって言ってるのに、全然爆盛にならないな。これじゃファミマとコラボできないな。。。 https://t.co/ei5i8VcGpX
— 日清焼そばU.F.O.公式 (@nissin_u_f_o) 2024年7月1日
こちらの投稿対し、日清焼そばU.F.O.の公式アカウントが
爆盛にしろって言ってるのに、全然爆盛にならないな。 これじゃファミマとコラボできないな。。。
と引用RTした。日清側は、試作品の仕上がりにご不満があるようだ。
一見すると大企業のアカウントの中の人ど同士が陰湿なエアリプを送り合っているように見えるが、よく訓練されたXユーザーの私は騙されない。これはどう見ても、近いうちにファミマで登場するであろう「UFO爆盛り焼きそばパン」について、消費者の期待を醸成するための「におわせ&フリ」だ。
両アカウントの茶番やり取りに対しては「どうやら完全にパンと中身の比率がバグってる位じゃないと日清さんからのOKは出ないらしい」「パンに収める甘えを許す気が無さすぎて焼きそばがパンから生えそう」といった予想のコメントが寄せられた。
そして翌日の7月2日、ファミマから「U.F.O.ぶっ濃い濃厚爆盛焼そばパン」が発売された。くそう、なんて巧妙なSNSマーケティングなんだ!まんまと乗せられて、さっそく実物を買ってきた。
持てない
ファミマの店頭で手に取ると、「想像をはるかに超えてヤバい重さ」だった。あまりにデカすぎてその形を維持できないからか、透明なプラスチックケースに入ってる。ケースは横幅20cm、縦9cm。ここにミチミチに詰まっているのだ。お値段は税込348円。
重さを測ると232gだった。パンの上半分を取って中を見ると、溢れんばかりの焼きそばが。
ちなみにパン上半分の重さは36g。もう半分のパンの底も同じくらいの重さだとすると、焼きそばだけでも160gくらいの重さがあると思われる。
カップ麺版のU.F.O.は、通常サイズの場合、お湯で戻すと麺の重さが265gくらい(自宅でUFOも買って量った)になる。つまり、この「U.F.O.ぶっ濃い濃厚爆盛焼そばパン」には、カップ麺の実に半量以上の焼きそばが投じられているというわけだ。ここまでくるともう「焼きそばパン」というよりは、「パンが容器の焼きそば」ではないか。正気の沙汰ではない。
いざ実食。パンの真ん中を掴んで持ち上げてみるが、少し浮かせた時点で分かった。持てやしない。
焼きそばの重みで、パンが真ん中から折れる。焼きそばがこぼれ出る。普通に持とうとしたら、即座に「焼きそば」と「パン」に分離するのは明らかだ。しかし、焼きそばパンなんだから、焼きそばとパンを一緒に食べなくては意味がない。
じゃあ、どうやって食べるんだ、これ…?と、いろいろ試行錯誤した結果、お皿の端から全体の1/5サイズくらいをせり出し、皿を持ち上げ、皿からはみ出た部分を少しずつ食べていくという方法を取るほかないと悟った。食べ方としてはかなりお行儀がわるいが、致し方ない。
出先などで食べる場合は、皿の代わりにプラスチックケースを支えにこの形で食べることになるだろう。いずれにせよ、この商品を美しくお上品に食べることは、早々にあきらめたほうがいい。
味は間違いなく美味しい。おなじみUFOのスパイシーなソースの味わいと、ほんのり甘いコッペパンがよく合う。アクセントのマヨネーズがコクを添えている。
しかし重い。ひたすらに重い。カロリーは実に549kcal、脂質18.7g、糖質80.6gという超ド級の重たさだ。それでもなぜかスルスルと胃に吸い込まれていくから怖い。
食べ終えた時点で「むこうしばらくはパンと焼きそばは食べなくていいかな」と思うに十分な食べ応えだった。日清の言う「爆盛」って、このラインなんだな。今後UFOとコラボする予定のある企業関係者の人は、この基準を覚えておいたほうがいいかもしれない。
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