男子バレー日本、大会初の銀メダル! 東京五輪金フランスに惜敗も準優勝 監督称賛「チームを誇りに思う」パリ五輪で世界一に挑戦【ネーションズリーグ】
ネーションズリーグ決勝
バレーボールのネーションズリーグ(NL)は30日(日本時間7月1日)、ポーランド・ウッジで決勝が行われ、世界ランク2位の日本代表が東京五輪金メダルで同5位のフランスにセットカウント1-3(23-25、25-18、23-25、23-25)で敗戦。大会初優勝とともに主要大会52年ぶりの金メダルは逃したが、大会初の銀メダルを獲得した。
第1セット、序盤は互いにサイドアウトを繰り返す一進一退の攻防。日本の9-8からフランスのスパイクがアウトになり、初めて2点差が開いた。以降は主将の石川祐希が強烈なバックセンターなどで攻めたが、中盤で同点となり再び接戦に。21-22から日本にミスが出て、2点差とされるとフランスに押し切られ、23-25で落とした。
盛り返したい第2セット、2-1から石川のサーブで崩し、最後は高橋健太郎がミドルから決めて連続ポイント。以降は西田有志のサーブで崩し、石川のツーバックアタックが決まるなど9-5と主導権を握る。中盤は6点のリードを作って優位に展開し、20点に到達。最後は小野寺太志のブロックポイントで25-18で奪った。
第3セットは序盤から点差をつけられ、日本が追う展開。13-17からは日本が粘って拾い、長いラリーを最後は石川が決め、宮浦健人のサービスエースなどで食い下がる。17-22からは一気に4連続ポイントで1点差に肉薄。さらに23-23と追いついたが、最後はサーブで崩された日本のアタックがブロックに阻まれ、23-25で落とした。
第4セットは序盤から石川のアタックが立て続けにブロックされるなど、マークがきつくなって苦戦。大塚達宣にトスを上げて攻撃の幅を広げ、16-18から石川のバックアタック、小野寺のブロックで同点に追いつく。さらに19-19から宮浦のサービスエースで逆転。しかし、勝負所で突き放され、フランスの前に力尽きた。
日本のフィリップ・ブラン監督は中継局のインタビューで「初めから難しい試合になると予想していたし、そうなった。両チームともフィジカル面に疲れがあり、体力的に厳しいところが見えた。ただ4セット目、終盤に2点取れるチャンスあったし、流れを変えることができた」と振り返り、「試合に負けて悔しい気持ちはあるけど、VNLを通して成長した面がいっぱいあるので、チームを誇りに思う」と前向き。パリ五輪に向けては「VNLは移動も多くタフだったが、タフな試合の中でいかに勝つかと学んだ。次に生かしたい」と意気込みを語った。
日本は決勝トーナメント初戦の準々決勝でカナダを3-0、準決勝で予選リーグ1位のスロベニアを3-0で破り、初の決勝進出とともに2大会連続のメダルを確定させた。勝てば、主要国際大会では金メダルを獲得した1972年のミュンヘン五輪以来、52年ぶり世界一の快挙だった。それでもパリ五輪に向けて価値ある銀メダルを獲得した。
(THE ANSWER編集部)