東京ディズニーランド=2020年、千葉県浦安市

 東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランド(OLC)の株式を巡る攻防が激化している。OLCの筆頭株主である京成電鉄に対し、京成の株主である英投資ファンド会社「パリサー・キャピタル」が保有株の一部売却などを求める株主提案を提出。27日に開かれる京成の定時株主総会で、その賛否が問われる見通しだ。

 京成は1960年のOLC設立時に三井不動産などとともに発起人企業として出資。現在もOLC株の21.15%を所有する。OLCの事務所が当初、京成の本社に置かれていたほど「極めて重要かつ特別な関係会社」(京成)だ。OLCは83年4月に東京ディズニーランドを、2001年9月に東京ディズニーシーを開業した。

 パリサーが問題視するのは、現在では時価総額で京成(約9200億円)を大きく上回るOLC(約8兆円)の株式の活用法。OLC株を売却して投資や株主還元に回す方が京成の企業価値の上昇につながると主張し、保有比率を15%未満にすることなどを提案している。京成は反対を表明している。

ディズニー運営会社株を巡る構図