殺人未遂容疑で逮捕された保育士の笹山なつき容疑者(21)

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 鹿児島市の認定こども園で、保育士が受け持つクラスの園児をカッターで切りつけるという、前代未聞の事件。逮捕された笹山なつき容疑者(21)は、仕事だけでなく、プライベートでも悩みを抱えていたという。

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「笹山容疑者は、接見した弁護士に『園児たちとの関係がうまくいかず、殺すつもりはなかったが感情が高ぶり、切りつけてしまった』という趣旨の話をしているそうです。凶器に使われたのは仕事で使っていた小型のカッターナイフとのこと」(全国紙社会部記者)

 地元の高校を卒業後、専修学校で学び保育士となった笹山容疑者。事件を起こした園には今年の2月から勤務し、4月から担任を受け持っていた。周囲からは「明るく元気で活発だった」という印象を抱かれていた彼女は、家族の中でも、弟たちとも仲の良い良き姉だったという。

「彼女は優しくまじめな子ですが、社会人になってから、家族のことで少し悩んでいたようです。というのも、彼女のお父さんが体調を崩し、現在は働きに出るのが難しい状態なんだとか。お母さんが朝から晩まで働いて家計を支えているのですが、まだ小さな弟もいて、彼女は『自分も家族を支えなきゃ』というプレッシャーを感じていたように見えました。

 ただ、そうした思いとは裏腹に、受け持ったクラスの園児たちとうまく関係が築けず、勤務時間も長いなど、職場環境になじめていなかった。日頃から思い悩む中で、突発的に凶行に走ってしまったのかもしれません。もちろん、どんな理由があっても許されることではないのですが……」(笹山容疑者の知人)

 実際、彼女のSNSには、《今日、クラス回す時になーんか全部うまくいかなくて、向いてないのかなって嫌になった》《怖くて叫んで起きたら見えたらいけないものらしきものが目の前にいるってやめてくれよなあ(原文ママ)》などと、“病み”投稿が見受けられる。

「弁護士にも『さまざまな悩みを抱えていた』と仕事以外にも悩みがあったことを示唆していました。一方で、彼女の受け持つクラスの園児たちは、ほかのクラスの園児たちに比べて擦り傷や切り傷を負う園児が多かったということも判明しています。当局としては今後、笹山容疑者とのかかわりも改めて調べる方針のようです」(前出・全国紙社会部記者)

 傷つけられた園児のためにも、全容解明は急務だ。