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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(54)が23日、自身のX(旧ツイッター)を更新。長文をポストし、兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏(60)を“猛批判”した。

 泉氏は自身のXで、19日放送の読売テレビのバラエティ番組「そこまで言って委員会NP」内で橋下氏が発言した、有事における最初の段階での“コロナワクチン強制”について、「『社会防衛』なる言葉で、国家が国民に対して、一律に物事を強制するのは、根本的に間違っている。弱者や少数者に冷たい“弱肉強食政治”の一端を垣間見た思いだ。それは違う」と私見を述べた。

 すると橋下氏はこの投稿に対し「何が弱肉強食政治だ。泉氏は自分の目の前の支持者だけが喜ぶ抽象的なフレーズしか言わない政治。俺は課題解決にこだわる。政治の哲学が異なる」と真っ向から反論。続けて「しかも泉氏の論は明石市という狭い地域の基礎自治行政しか念頭に置いていない。コロナ禍の際、どこが一番悲惨だったか。それは医療機関、それも入院医療機関だ。あの時点では重症化を抑えることが喫緊の課題で、それが医療従事者を救い、他の患者を救うことになった。」と振り返った。

 そして「僕も子供たちにワクチンを打たせるかは親として迷った。情報を吟味すれば悩むのは当然だ。しかしワクチンを打たずに重症化すれば医療従事者に負担がかかる。だからワクチンを打たないなら医療機関の負担軽減のために外出を完全に禁止するか。悩んだあげく最終的にワクチンを打つ判断をしたんだ。皆んな悩んでるんだよ。」と、当時の心境も吐露。「泉氏のようにワクチンを打つかどうかは自由!接種しない者を差別するな!とうわべっつらのフレーズを吐くのは楽だろう。でもそれでは医療従事者にとんでもない負担をかける。泉氏は医療行政をやったことがないからその点の認識がない。」と断じた。

 さらに「だから先日の三田市長選挙では、目の前の票を狙って公立病院再編反対を叫んだ。それを公約した候補者が当選したものの、市長就任と同時に公約撤回。公立病院再編がベターだと新市長は悟ったらしい。なんなんだ、それは?」と疑問を呈し、「ワクチン接種は感染予防効果はない。しかし重症予防効果はある。医療従事者のことを考えれば、外出するならワクチンを打つ。ワクチンを打たないなら外出禁止。このような医療従事者を守るための政治決定が必要だった。ワクチンも打たず重症化して入院してくる人たちを、医療従事者たちは文句も言わずに治療してくれた。」と医療従事者に感謝した。

 最後に「泉氏は自分の目の前のことしか見ていない。抽象的フレーズばかりで解決策は何も示さない。それで他の自治体の文句ばかり。介護保険料も特に引き下げたわけではないのにテレビでは嘘を言う。」と786文字の長文を締めくくった。