NHKは”無名時代”から目を付ける…堀田真由と並んで「次の朝ドラヒロイン」最有力に挙がる「好感度最強女優の名前」

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朝ドラはNHKを支える一大コンテンツ。失敗が許されないからこそ、ヒロイン選びは厳正かつ慎重に行われる。求められる資質は人気や実績だけではない。知られざる起用の条件と最有力候補を明かす。

無名時代から目をつける

女優の伊藤沙莉(29歳)がヒロインを務める110作目のNHK朝ドラ『虎に翼』が、右肩上がりに視聴率を伸ばしている。第3週は平均世帯視聴率16.5%を記録し、近年の朝ドラでは久々のヒット作になりそうだ。

伊藤はこの5年間で、10以上の賞を受賞してきた実力派。満を持しての朝ドラヒロイン登板となったが、彼女の起用には裏話がある。

「実はヒロインのキャスティングは、朝ドラでプロデューサーを務めた経験のあるNHK幹部による合議制で決められています。彼らは才能のある若手に無名の子役時代から目をつけ、数年にわたって動向をチェックしている。そしてある程度、名前が売れてきたタイミングで朝ドラや大河で、ヒロインに次ぐ重要な役に起用し、試金石とするのです。伊藤さんはまさにそのパターンです」(NHK関係者)

NHKの朝ドラ」というだけで習慣的に観てくれる視聴者は年々減っており、ヒロインには話題性や知名度が求められる。かつてのような「新人発掘」の側面は失われ、人気や実績が重視されるようになっているのだ。

それに加え、NHKとの関係値と視聴者からの好感度も重要な要素になるという。朝ドラにくわしいコラムニストの木村隆志氏が語る。

「'10年以降、これまでの朝ドラや大河で主人公の家族や友人を演じた女優を起用する傾向があります。そうすることで、演技力や人間性を確かめられますし、視聴者の反応を知ることができる。長年の朝ドラファンからしても、過去作に出ていた女優であれば、『あの子なら応援できる』と安心感を持てますからね」

人気と実績を併せ持つ女優

人気と実績があり、なおかつNHK内でも高評価……。これらの要素を併せ持つ女優は誰か。NHKのドラマ制作陣は常にアンテナを張っており、実はすでに「未来の朝ドラヒロイン候補」リストも作られているという。112ページの表は、NHK関係者への取材をもとに作成した「有力候補者」の一覧である。

朝ドラヒロインは'24年後期が橋本環奈、'25年前期は今田美桜と発表されているが、その次に抜擢されると言われているのが、上白石萌歌(24歳)だ。姉の上白石萌音とともに、その人柄の良さから「好感度最強姉妹」とも呼ばれる。

「『ちむどんどん』('22年)で主人公の妹役を好演し、NHKからの信頼度は高い。視聴者からの評判も良く、同作ヒロインの黒島結菜よりも好感度が高かったのは驚きでしたね。『カムカムエヴリバディ』('21年)でヒロインを演じた姉からバトンを受け取る日は近い。

萌歌さんの持ち味は『泣きの演技』。モデルのいる偉人伝ではシリアスになりすぎてしまうので、『あまちゃん』('13年)のような、笑いあり涙ありの物語が彼女にはピッタリだと思います」(芸能ライターの弘世一紀氏)

「『ゲゲゲの女房』('10年)のようなヒットが彼女なら実現できる」(別のNHK関係者)と高い評価を受けるのが、『エール』('20年)で主人公を弄ぶ悪女を演じた堀田真由(26歳)である。

「大河『鎌倉殿の13人』での、北条義時(小栗旬)を支える正室・比奈役は、慎ましくも強い芯のある女性でハマり役だった。同様の役どころで主役を張れば外れはしないでしょう」(NHK関係者)

「週刊現代」2024年5月11日号より

この記事は後編【 WG0511 次の「朝ドラ」はこの娘で観たい! (後)】に続きます。

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