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東大卒の新人は社内の注目を集めがちだ。“東大を出たなら優秀だろう”という期待値からだろうか。これは東大出身者が多い、メガバンクでも同様である。
筆者(綾部まと)は新卒でメガバンクに入行し、地方や都内の営業店で法人営業を経験した。そこで数々の東大を出た新入社員を見たり、彼らの噂を聞いてきた。今回はメガバンクにおける、東大卒の新人のトンデモエピソードをご紹介する。

◆仝修で習っていない仕事は「やらない」

筆者と同じ営業店で働いていた支店長代理のAさんは、新人の指導担当者になった。その新人は東大卒で、配属の直前までは期待していたという。しかし実際に配属されてみると……。

「とにかく受け身。1つ仕事を任せたら、終わっても話しかけてこない。終わるならまだマシで、手つかずのまま帰られたこともありました」

ある日、その新人は稟議が書き終わっていないのに、同期と帰ろうとしていた。Aさんが「お前、あれ終わったのか?」と聞いたところ、飄々とした顔で「終わってませんよ」と返されたという。

「俺が理由を尋ねると『研修で習っていないので』と言うので驚きました」

◆おつかいに行き、手ぶらで帰ってくる

「このままだと取引先を持つと苦労するなと思って、俺の仲の良いお客さんのところへ、おつかいに行かせることにしたんです」

おつかいの内容は伝票を1枚もらってくるという、簡単なものだった。その取引先は店からも近い、一行先だ。しかし店に帰ってきた時、彼は伝票を持っていなかった。

「今はシステムが変わりましたが、昔は伝票をもらったら“集金取次表”という受取証を発行していたんです。面倒なことに1文字でも書き間違えると、お客さんのところに行って、再度発行しなきゃいけないんですよ」

集金取次票の書き方は、配属前の研修で教わる。伝票1枚なら書けるはずだ。しかし彼は「伝票と一緒に、これも持って行ってくれない?」と取引先に言われてしまったのだ。そして彼が下した判断は、持って帰らないというものだった。「お客さんになんて言ってきたんだ?」と聞くと、彼は“衝撃の一言”を言い放った。

◆取引先に対して「教えてもらってないのでできません」

どうやら彼は取引先へ「教えてもらってないのでできません」と答えたらしい。

「もちろんお客さんからはクレームが来ましたよ。お客さんが気を利かせて何かを尋ねても、会話が弾まない。しまいには『東大に入ることをゴールにして生きてきたから、銀行に入ってからやりたいことは特にない』と話していたそうです」

昔堅気の取引先だったこともあり、「あんな根性のない奴は嫌いだ。もうあいつをここによこすな」と出禁になってしまったという。

◆∪菁擇法嶌、暇ですか?」と仕事を振る

銀行の営業店では、3〜8人ほどの人員でお客様取引課を構成する。フロアのデスクは課ごとで配置され、席も決められている。そのため近くには、同じ課の人間が座っていることになる。

ある日、Aさんが東大卒の新人に仕事を振った。すると彼は「え、忙しいんですけど……」と言ったそうだ。「俺だって忙しいんだよ、頼むからやってくれ。すぐ終わるし、これが手続きだから」と言って、印刷されたマニュアルを彼に手渡した。

「彼はその手続きを見て、その視線を向かいに座った女性行員にうつして、『今、暇ですか?』と尋ねました」

尋ねられた女性行員が「ううん、暇じゃないかな」と言うと「そうですか」と言って、彼はまた資料に目を落としたという。後に彼女は「暇でもやらんよ」と言って、怒っていたのだとか。

◆親から「休みます」と電話がかかってくる

東大出身者の中には中学受験の経験者が多い。中学受験は親との二人三脚で乗り切るものだ。そのせいか東大の入学式や卒業式には、親の姿も多い。