X(旧Twitter)は有料サブスクリプションプランの加入者に対し、「青色のチェックマーク」を配布しています。これまでは青色チェックマークを隠すこともできましたが、今後は「青色チェックマークを隠す機能」が廃止されることが判明し、ユーザーからは「無理やり押しつけられた青色チェックマークを外せなくなる」と非難の声が上がっています。

X won’t let users hide their blue checks anymore

https://www.engadget.com/x-wont-let-users-hide-their-blue-checks-anymore-222938703.html

X’s Premium users can no longer hide their blue checks - The Verge

https://www.theverge.com/2024/4/11/24127906/x-premium-users-can-no-longer-hide-their-blue-checks

Xは有料サブスクリプションプランの加入者に「青色のチェックマーク」を配布しており、この青色チェックマークの有無でサブスクリプションプランに加入しているユーザーかどうかを判別可能です。このマークはデフォルトだと名前の横に表示されますが、オプションで隠すことも可能です。

かつてのTwitterでは、青色チェックマークは影響力を持つ著名人の証でしたが、今や有料サブスクリプションプランに加入していれば誰でも入手できる「Xに課金していることの証」となっています。インプレッション稼ぎに注力するユーザーも青色チェックマークを付けている場合が多いため、同類視されるのを恥ずかしがって青色チェックマークを隠すユーザーも多数います。

2024年4月には、有料サブスクリプションに加入していない著名アカウントに対しても、無料でサブスクリプションプランが提供されるようになりました。これによって、無課金ユーザーなのに青色チェックマークが表示されてしまう事態が発生。一部のアカウントは「青色チェックマークの押し売り」だとして忌避感を示し、青色チェックマークが見えないように隠しています。

イーロン・マスクがX(旧Twitter)の有名アカウントに青いチェックマークを無料配布、バッジの押し売りにありがた迷惑 - GIGAZINE



ところが2024年4月11日、Xの有料サブスクリプション加入者に対して「Xの青色チェックマークを隠す機能が廃止される」という通知が届き始めたことが、一部のユーザーによって報告されました。



これに対し、青色チェックマークを恥ずかしがっているXユーザーからは非難の声が上がっています。あるユーザーは、「イーロンはTwitterでチェックマークを非表示にする機能を削除しました。これからは名誉と恥の象徴としてこれを身につけなくてはなりません」とコメント。



別のユーザーは、「1:過去に認証されたユーザーをバカにする。2:バカや詐欺師によってチェックマークの価値が下がるのを見る。3:以前認証されたユーザーにチェックマークを戻してステータスの回復を試みる。4:多くの人が恥ずかしがってチェックマークを隠すのを見て腹を立てる。5:(チェックマークを隠す機能を廃止する)」と投稿し、Xによる青色チェックマークの扱いを説明しています。



著名なソフトウェア設計者であるグラディ・ブーチ氏は、「私はXにお金を支払っていません。プレミアムプランを要求していません。青色チェックマークを付けられるような恥ずかしい思いはしたくありません」と述べ、Xの方針を強烈に批判しました。