音楽を通した相互協力協定!文京学院、パシフィックフィルハーモニア東京との連携協定締結式を実施

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中央左が学校法人文京学院 島田昌和学院長・理事長、中央右がパシフィックフィルハーモニア東京 日野洋一理事長、一番左が同学院 福井勉学長、一番右が同楽団 事務局長 菅沼暢夫氏
学校法人文京学院は2024年3月21日、一般社団法人パシフィックフィルハーモニア東京と、双方の有する知見や経験及び技能を活かしながら、文化芸術の振興及び音楽を通してウェルビーイング促進へつなげることを目的とした連携協定を締結した。パシフィックフィルハーモニア東京として教育機関との協定は、同学院が初となる。

■締結の背景と締結式実施概要
文京学院大学外国語学部 准教授 高橋 舞氏により、締結の背景についての説明があった。
高橋氏は教育学という立場から、生きとし生けるものが助け合い豊かに生き合うことのできる共生の社会実現をテーマとし、近年は共生のための知恵となるような、未来に残すべき過去の記録や文化遺産をどのようにすれば継承できるのかということについて研究してきた。

共同研究を行ってきたパートナーの一人が金 正美氏であり、パシフィックフィルハーモニア東京に所属していた。近年はどこの楽団も練習場確保が難しく、クラッシック音楽が敷居の高いものとイメージされ、若者に聴いてもらう機会が少なくなっているという化継承の難しい現状を聞かされた。同氏は今年度の教員となり、社会や併設校との連携に関わる委員会に携わることになったことから、共生社会に向けた継承活動に貢献できるという思いで委員会委員長、学長、理事長に相談し、総合企画室に具体化いただき、連携協定を締結するに至った。

協定では、学院の仁愛ホールを、楽団の音楽活動にかかわる練習やレコーディングの場として提供する。練習時には、学生や生徒が自由に見学できるようにし、クラシックを親しみやすいものにする。
さらに積極的な社会貢献として同学院設置校である幼稚園、中高、大学と連携した演奏会、授業内での楽団員による演奏披露、また地域に開かれた演奏会を開催することで、楽団と学院とで協力し、幅広い世代の人々の幸福満足度を高めていく構えだ。

「この難しい社会状況にあっても、美しい文化や人々の思いがお互いの得意を持ち寄り、助け合うことで次世代へつなげることができるのかという共生実現の一つのモデルペースとなると考えております。本日の協定になりましたことを、大変嬉しく感謝申し上げます。」と、高橋氏は語った。

文京学院大学外国語学部 准教授 高橋 舞氏

金氏からもひと言、挨拶があった。
「この度は本当にもの素晴らしい人愛ホールを私どもの練習場として提供いただきましたこと、心より感謝申し上げます。私どもといたしましては、今後若い世代への上層教育並びに音楽あふれる豊かな地域社会づくりに貢献できますように引き続き努めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。」と、金氏は語った。

パシフィックフィルハーモニア東京に所属している、金 正美氏

パシフィックフィルハーモニア東京 事務局長 菅沼暢夫氏から、同楽団と文京学院大学との連携協定についての説明があった。
同楽団は、2つの理由から今回の協定に大いに期待している。一つは学団の教育並びにアドリーチ活動のさらなる確実を図れるということだ。同学団はもともと音楽の普及のために、コンサートホールだけではなく、ホールから飛び出して出して様々な場所で演奏を行っている。活動の内容は、都内での病院、福祉施設など、学団員の部会、音楽と話しを交えた小編成のコンサート。

または、フルオーケストラで、小学校、中学校の生徒に対してのオーケストラ鑑賞教室、また文化庁の企画にする文化の普及、社会貢献事業に積極的に参加し、音楽普及のための演奏と鑑賞指導や実技指導のアウトリーチ活動を実施している。演奏を聴いてもらうだけではなく、楽器の演奏指導を行うことでもクラシック音楽の勤務に努めている。今回はこの規定において、学校法人文教学院の本郷キャンパス、ふじみ野キャンパス、駒込キャンパスにおいて、生徒との交流が深まり充実した音楽活動につながると期待している。

二つ目は、音楽を通してウェルビーイングの促進への取り組みを考えている。同学団は文教学院大学から新たなご提案、企画の立案などを期待しつつ、定期的に本郷キャンパスの仁愛ホールにて地域に開かれた演奏会を開催し、子どもから高齢者まで幅広く音楽を届けたいと考えている。

「音楽は人と人とをつなぐ共感を生み出す力があり、本日は総合協力協定も同じく音楽が当学団と文教学院大学をつないでいただいたことに関して大変感謝しております。これから先はそのつながりを近所の住民から市民に取り組んだ音楽活動をさらに高めていきたいと思います。」と、菅沼事務局長は語った。

パシフィックフィルハーモニア東京 事務局長 菅沼暢夫氏

■連携協定締結後の挨拶
学校法人文京学院 島田昌和学院長・理事長、パシフィックフィルハーモニア東京 日野洋一理事長による署名がおこなわれ、連携協定が締結された。その後、同学院 島田昌和学院長・理事長、同楽団 日野洋一理事長、そして同学院 福井勉学長から挨拶があった。

中央左が学校法人文京学院 島田昌和学院長・理事長、中央右がパシフィックフィルハーモニア東京 日野洋一理事長、一番左が同学院 福井勉学長、一番右が同楽団 事務局長 菅沼暢夫氏

最初に、同楽団 日野洋一理事長から挨拶があった。ギリシャ時代のローマでは、7つの科目があったという。3つは言語に関すること、4つが数学に関することで、音楽は数学の中のひとつだった。しかも、人間が自由に生きるために必要な基礎的な科目(リベラル・アーツ)であると教えられていた。今、そんなリベラル・アーツを復活させようという動きがある。もともと音楽は、誰かを楽しませるためにある。日本の雅楽は神様のため、西洋の音楽は王様のために音楽が演奏され、徐々に一般市民のために演奏されるようになった。

「皆さんのより豊かな人生に貢献できることを祈念して活動しています。若い皆さまと一緒にいろんなことを積み上げていけるということは、本当にこれから楽しみにしていますし、皆さまのお役に立てるように頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。」と、日野洋一理事長は語った。

パシフィックフィルハーモニア東京 日野洋一理事長

引き続き、同学院 島田昌和学院長・理事長から挨拶があった。
同学院は、2024年に創立100周年を迎える。100周年を迎えるにあたり、在籍している生徒さんや学生さん、そして保護者の方々に一番楽しんでもらって、喜んでもらえる一年にしたいとの考えがあった。関連書籍の出版や劇場公開映画の制作を進めてきたが、音楽というのがなかった。今回の連携協定締結により、最後のピースが埋まったとの考えだ。折しも仁愛ホールの改修工事が完了しており、万全のかたちで同楽団を受け入れるかたちが整った。

「非常に有難く思っております。我々だけでなく、地域の方々にも楽しんでいただけるような企画ができればと考えております。生徒さん、学生さんのアイデアなども募って、皆さまとともに新しいことができると思っております。」と、島田昌和学院長・理事長は語った。

学校法人文京学院 島田学院長・理事長

引き続き、同学院 福井勉学長より挨拶があった。
福井勉学長は、この数年間、オンラインの授業が多く、感覚のやりとりが対面授業でしかなかったことを取り上げた。

「生徒、学生もそうですが、教職員の感覚をもう一度取り戻したり高めるためにも、ぜひ、来ていただけたらと思っております。今回の協定は、大変有難く思っております。」と、福井勉学長は自分自身の感覚をしっかりと持つことが大事であることを強調した。

文教学院 福井勉学長

■パシフィックフィルハーモニア東京の弦楽四重奏による演奏を披露
その後、パシフィックフィルハーモニア東京の弦楽四重奏による演奏が披露された。また、同学院大学女子中学校・高等学校生徒・同学院大学学生代表によって御礼のコメントが述べられた。締結式後には、仁愛ホール内で「Welcome everybody〜みんなのためのミニコンサート〜」を実施。会場に集まった150名ほどの観客は、プロの華麗な演奏に心を打たれた。

パシフィックフィルハーモニア東京の弦楽四重奏による演奏

締結式に参加した関係者と同学院学生・生徒・教員

■パシフィックフィルハーモニア東京とは
パシフィックフィルハーモニア東京は、1990年設立し、伝統と革新を取り入れ、常に新しいスタイルを生みだしながらクラシック音楽の本質を探求、時代の先駆けとなる演奏に挑戦しオーケストラのあり方を再定義する。音楽監督の飯森範親が率いるこのオーケストラは、演奏項目の領域を広げ、地域とのコミュニティを築き、斬新かつ多彩な音楽活動を行っている。教育機関との協定は初となる。
公式サイト:https://ppt.or.jp/

今回の協定は、2024年度に100周年を迎える文京学院創立100周年記念事業の一環でもあり、今後様々なイベントを共に実施し、100周年を盛り上げていく予定だ。

■文京学院大学 公式サイト

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