キッチンやリビングで悩ましいのがゴミ箱の置き場所です。1年前に地元工務店で注文住宅を建てた日刊住まいライターは、家づくりと同時進行で、置き場所や採用するゴミ箱を検討。生ゴミ用のゴミ箱は、普段はキッチン奥の可動棚の下に。使うときは、すぐ横に置けるようキャスターつきに。また、リビングやダイニングで出るゴミは、壁に金具を取りつけて浮かせるゴミ箱で解決。掃除もラクチン、快適に過ごしています。

間取りを考えるのと同時にゴミ箱の置き場所も検討

筆者は、夫と小学3年生と6年生の子ども2人の4人家族。1年前に39坪の2階建ての家を建てました。

家づくりをするときに、間取りを考えるのと同じくらい重視したのは、LDKのゴミ箱をどこに置くかということでした。

以前住んでいた家のキッチンは、ゴミ箱を置く場所がなく、いつも出っ張って置かれている状態。狭いキッチンがさらに狭くなりストレスでした。また、リビングの床に置いていたゴミ箱も、家族が足を引っかけて、ゴミをぶちまけてしまうこともしばしば。

そんな苦い経験から、家づくりの段階で、必要なゴミ箱をしっかりリストアップ。ゴミ箱を置く場所を決めながら、間取りを検討していきました。結果、かなり満足度の高い家になりました。さっそく、紹介しましょう。

 

ゴミ箱の形状は使い勝手と掃除のしやすさを考慮

家を建てるときに、ゴミ箱の置き場所を考えるのと同時に、もうひとつ決めていたことがあります。それはキャスターつきゴミ箱と、浮かせるゴミ箱を併用するということです。

キャスターつきのゴミ箱なら、普段は目立たない場所に置き、使うとき(調理時など)にキッチン横に移動させるといったことも可能です。これなら、普段はジャマにならない場所に。そして、調理中は近くに移動させ、出るゴミを捨てることも可能。使い勝手がいいですし、掃除のときも軽く引き出せるのでラクです。

生ゴミ用はにおい問題も考えダイニングから離れた場所に

キャスターつきのゴミ箱は、生ゴミとプラゴミ用のゴミ箱で採用決定。次は、普段の置き場所です。

筆者は間取りを考える際に、ゴミ箱を目立たない位置に置きたいと考えていました。よい機会なので新しい家では、すっきりとした見た目にしたい。ですから、生活感のあるゴミ箱は隠したかったのです。

とくにキッチンのゴミ箱置き場について悩みました。そして、最終的にはキッチン奥側にある、IHヒーター横の可動棚の下(写真)に。この場所に、生ゴミとプラゴミ用のゴミ箱2個分のスペースをつくって置くことにしました。

この場所は、ダイニングテーブルからも離れているため、実際に暮らしていても、においの問題はありません。

これがもし、ゴミ箱をキッチンのシンク下(ダイニングテーブルのすぐ横の位置)に置いていたとしたら、夏などは食事中に生ゴミのにおいが気になっていたかもしれません。

 

資源ゴミ用のゴミ箱はキッチンの背面にすっきり収納

キッチンには、生ゴミやプラ用のゴミ箱のほかに、ビン、ペットボトル、紙といった資源ゴミ用のゴミ箱の置き場所も必要です。そこでキッチンの背面(写真)に、もう1か所、ゴミ箱を置くことにしました。

こちらは、山崎実業の「目隠し分別ダストワゴン」です。ゴミ箱なのに目隠しになり、おしゃれで清潔に使えるのが気に入っています。取っ手つきのポリ袋をかけるようになっているので、ゴミの回収日に袋ごと持っていくことができラク!

家づくり時から、この商品を採用すると決めていたので、ジャストフィット。ダストワゴン(ゴミ箱)がきれいに収納できています。

リビングには浮かせるゴミ箱を採用。設置場所にも工夫

リビングダイニングのゴミ箱は、壁に浮かせてかけるゴミ箱(写真右手の黒い箱)を採用しました。

このゴミ箱を取りつけた場所は、LDKから玄関や2階の個室に行く通り道。ダイニングテーブルからも近く、ゴミを捨てやすく、とても便利です。床に置かないことで、掃除のジャマになりません。床がすっきりしていることで、部屋が広く感じられます。

使っていて、さらに便利に感じていることがあります。それは、かがまないでゴミを捨てることができ、ゴミの回収もスムーズにできるということ。

 

購入したのは「壁美人シェルティーシリーズ」のゴミ箱。ネットで購入しました。ゴミ箱に壁側金具(写真)1枚、専用フィルム2枚、それにホチキス針がセットになっている商品です。

一般的な石こうボードの壁であれば、簡単に取りつけることができます。まず、ゴミ箱を取りつけたい位置に金具をあわせ、フィルム越しにホチキスで固定します。その金具のフック部分に、ゴミ箱を引っかければ設置終了です。ちなみに耐荷重は1kg。

強いてデメリットを言えば、ゴミ箱が壁から出っ張ってしまうこと。そのせいで、今まで何度かぶつかって、落としてしまっています。今だからわかることですが、落とさないようにするには、壁に埋め込める「浮かせるゴミ箱ニッチ」のような、くぼみをつくるとよかったのかもしれません。

デメリットもあるものの、それよりもメリットの方が、ずっと多いと感じています。使い勝手や掃除のしやすさから、床置きのゴミ箱に戻すことはもうできません。