年齢を重ねると、月日があっという間に過ぎてしまうように感じませんか? だからこそ、毎日をより有意義なものにしたいですよね。「シンプリストのおひとりさま生活」として日々の暮らしをInstagramで情報発信している、50代のようさん(フォロワーは3.9万人)。「自分とデートデー」と名づけ、月に1度おしゃれをして出かけて「やりたいことをやってみる」ようにしたそうです。詳しく語ります。

50代、やりたいことは「とにかくやってみる」

50代になって、1年があっという間に終わってしまうくらい日々のスピードが加速しているように感じます。

【写真】50代、今年のうちに「やってみたいこと」リスト

毎日が同じようなことの繰り返し。このままなんとなく老けていくのか…という、ちょっとした焦りのようなものもあったりして。そんな気持ちからか、数年前から「もっといろいろなことをしてみたい」と思うようになりました。

やりたいことを100個書き出すというのにも、チャレンジしました。ですが、100個は全然埋められなくて。私の場合、1年の始まりに「今年中にやりたいこと」を書き出すくらいが、ちょうどいいようです。

たとえば、今年の初めに書き出した、やりたいことや行きたいところは
・伊勢神宮にひとり旅
・落語を聞いたことがないから、聞いてみたい
・去年行けなかったひとりカラオケ
・去年行けなかった20年以上ぶりのミュージカル観劇
・去年初めて行ってリフレッシュできたひとり温泉施設をリピート
・美術館
・映画館
・海も見たい

ほかに「ひとりで飲みに行く」など、思いついたら書き足していきます。

ライフスタイルの変化とともに「ひとり行動」ができるように

やりたいことを書き出しているうちに、「そうだ、月に1回『自分とデートデー』をつくるのはどうだろう?」と、思いつきました。その日は予定を立てて、おしゃれしてお出かけするんです。

もともと、ひとりで外食することも苦手だった私。ですが、約2年前に子どもたちが独立してひとり暮らしを始めた頃から「ひとりでカフェくらい入れるようになりたい」と思うようになりました。そう決意したのは、今振り返ると“子ども主体”から“自分主体”へ「日々の過ごし方」が変わっていくタイミングだったことも影響しているかもしれません。

ひとりご飯のはじめの一歩は、チェーン系のカフェ。そこから練習を重ねて、今では躊躇なくひとりで外食ができるようになりました。

●1月:ひとりカラオケ&カフェでのんびり

そんな私の「自分とデートデー」、1月はご近所デートにしました。

まずはひとりカラオケ。カラオケ自体が5年以上ぶり、ひとりで行くのは初めてです。自動ドアが開いてから、受付を済ませるまではドキドキでした。

部屋に入ってからは、やる気満々。若かりし頃よく歌っていた曲を歌いながら、普段は気に留めることのなかったその時代のことをふと思い出したり。今どきの曲もリクエストしてみましたが、全然歌えなかったのも楽しい経験になりました(笑)。

そのあとは、近所にあるのになかなか行くことができなかった、庭の見えるカフェへ。ハーブティーと米粉のパウンドケーキを頼んでみました。「ゆっくりお過ごしください」と言ってもらい、持っていった本を読みながら、のんびりできました。

●2月:初めて天王洲アイルへ

2月は美術館に行こうと思い立ち、「東京 美術館」で検索をするところから始めました。そこで目に留まった“動く絵画展”がどういうものなのか興味がわき、「ゴッホアライブ展」に行ってみることにしました。

電車に乗ること50分、「ゴッホアライブ展」が開催されている天王洲アイル駅に到着。初めて降りる駅で、土地勘もありません。最近やっと使えるようになった、アプリのGoogleマップを見ながら、正しく進めているかなと悩みつつ、なんとか会場にたどり着きました。

映像で流れるゴッホのストーリー、もしだれかと一緒だったら、遠慮して1回しか見られなかっただろうと思いながら、同じものを2回続けて見てきました。

そのあとは、せっかくなので素敵なランチが食べたいと思い、インスタグラムでカフェ探し。最近娘から教えてもらった、ハッシュタグ検索機能を使ってみました。お目当てのカフェに入り、「これで合っているのかな?」とドキドキしながら注文。無事においしくランチをいただきました。

普段は、同じような毎日の繰り返しになりがち。だからこそ、ときどき「やってみたいと思ったこと」をスパイスのように日常にたしてみる。そうしていくうちに、年末に「なかなか楽しい1年だったかな」と思えたら大成功だと思っています。