家事や育児、仕事で忙しくても“自分を大切にする時間”をもっともてたら…。そんな願いをかなえるコツを、自分時間を生み出す達人に伺いました。教えてくれたのは、二級建築士・インテリアコーディネーター・整理収納アドバイザーとして働きながら、3人の息子を育てる、尾崎友吏子さんです。

“自分時間”をつくるためには「なにが大切か」を考える

仕事に家事に忙しく過ごしながらも、心豊かな自分時間を楽しむ尾崎友吏子さん。その時間を支えているのは、こんな考え方でした。

【写真】尾崎さんのスケジュール

「自分にとってなにが大切かを考えると、暮らしのなかのやるべきこと、やらなくていいことが見えてくるんです。もしやるべきことのなかに苦手なことや嫌いなことがあれば、家族や家電に頼ればいいし、やめたっていい。こうして優先順位をつけることで、1日のなかに自然と余白が生まれ、自分で自由にコントロールできる時間が増えていきます」

「自分時間」は事前予約をするといい

どうしても自分の時間がとれない、という人にぜひ試してみてほしいのが、“自分時間の事前予約”。

「私はカレンダーアプリで1週間の予定を管理しているのですが、1日の予定を立てるとき、趣味の登山や読書など『やりたいことをやる時間』を、先にスケジュールに組み込んでしまうんです。家事の時間も入力しておけば、やりたいこととやるべきこと、どちらもスムーズに行えます」

終了時間を決めることも、大事なポイント。

「時間が決まっていると集中力が上がり、家事も休憩もダラダラ防止になります」

先取り家事で未来の自分に余裕をプレゼント

時間に追われて食事をつくるのが苦手だという尾崎さん。平日は忙しいため、時間にゆとりのある週末につくりおきをしています。

「つくりおきは、下ごしらえに時間のかかるキンピラなどの常備菜や、副菜用のゆで野菜、酢漬けが中心です。温め直しが必要なおかずは、ほうろうの容器に保存。オーブンや直火で加熱する際に鍋に移し替えなくていいし、そのまま食卓にも出せるので便利なんです」

つくりおきおかずが少なくなる週の半ばからは、翌日用の食材を洗う、切るなど下ごしらえを夕食調理のついでに。このひと手間が、明日の余裕につながります。