「トローチ」の副作用はご存知ですか？ 子どもにも舐めさせても大丈夫？
コンビニやドラッグストアなどで、気軽に購入できるトローチですが、副作用や服用時の注意点について知らない方も多くいらっしゃると思います。簡単に手に入る分、服用する際の注意点についてはよく理解しておく必要があります。今回は薬剤師の本多さんにトローチの副作用や注意点について伺いました。
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監修薬剤師：
本多 修平（薬剤師）
九州保健福祉大学薬学部を卒業後、総合病院で経験を積み、現在は精神科の門前薬局に勤務。薬についての正しい情報を発信するため、地域住民の啓蒙活動に力を入れている。2022年1月～ライターとしても活動中。
編集部
トローチを使用するにあたり、服用できない人について知りたいです。妊娠中や授乳中でも使えますか？
本多さん
妊娠中や授乳中の方でも安心して使用できます。基本的にトローチの成分は吸収されないので、胎児や母乳に成分が移行することはありません。
編集部
子どもの場合はどうでしょう？
本多さん
5歳から使える商品があります。4歳以下はどの商品も使用できません。ドラッグストアで購入する場合は、薬剤師や登録販売者に相談してみましょう。小さなお子様に与える場合は、トローチを舐め終えるまで側について絶対に目を離さないでください。
編集部
副作用はありますか？
本多さん
大量に使用したり、間隔を十分に空けずに使ったりした場合は、お腹がゆるくなることがあります。副作用とは別ですが、アレルギー反応として、皮膚が赤くなったりブツブツが出たり、かゆくなったりすることがあります。その時はすぐに使用をやめ、医師や薬剤師に相談してください。また、添加物にゼラチンを含むので、ゼラチンにアレルギーのある方は要注意です。
編集部
飲み合わせは大丈夫ですか？
本多さん
体内に吸収されないので、飲み合わせを心配する必要はありません。2種類以上のトローチを併用しても効果がないので、トローチは単独で使用してください。
編集部
トローチの成分は体内に吸収されないとのことですが、生薬や咳に効く成分を含むトローチも同様ですか？
本多さん
一部のトローチに含まれる生薬や鎮咳成分は、体内に吸収されて効果を示します。体内に吸収される以上、飲み合わせの問題が生じることがありますので、使用する場合は薬剤師や登録販売者に相談してください。ちなみに、どの成分も妊娠中や授乳中の方への安全性が確認されています。成分に関わらず安心して使用できますが、ほかに薬を飲んでいる場合、医師や薬剤師に相談してください。
編集部
最後に読者にメッセージがあればお願いします。
本多さん
トローチも一つの薬です。注意事項を確認して、正しく使いましょう。風邪をひいた時はトローチに頼りすぎず、栄養と休養をしっかりと取ってくださいね。
