“打倒イノウエ”に燃えるフィリピン人戦士が告白 地元紙に語った尚弥と拓真の違いとは?「タクマもナオヤと同じスタイル」
ともに王座を保持する尚弥(左)と拓真(右)。この井上兄弟をフィリピン人の猛者が分析した。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext、(C)Getty Images
32歳のフィリピン人戦士は、虎視眈々と王座を狙っている。来る2月24日にWBA世界バンタム級王者の井上拓真(大橋)とのタイトルマッチ12回戦に挑む同級9位のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)だ。
【動画】戦慄の45秒間 世界を震撼させた井上尚弥の圧倒的KOシーンをチェック
プロキャリア34勝(23KO)3敗2分けの好成績を収めてきたアンカハス。両国国技館で対峙する王者は、“怪物”井上尚弥(大橋)の実弟である拓真。その実力に疑いの余地はない。ゆえにIBFスーパーフライ級王座を9度も防衛したベテランも一切の気の緩みはない。母国の日刊紙『Phil Star』の取材で「僕らはタクマを研究してきたけど、彼はリングに上がればまた違ってくるかもしれない」と強い警戒を示している。
無論、タイトル奪取に向け、自信がないわけではない。アンカハスは、ボクシング界で「最強」の呼び声もある王者の兄を意識しつつ、タイトルマッチに向けた意気込みを口にする。
「タクマもナオヤと同じスタイルを持っていると思っている。自分は何人かの日本人ボクサーと試合やスパーリングをしたことがあるが、ほとんど同じスタイルだ。彼ら(井上兄弟)の違いを挙げるとすればパワーだ。ナオヤの方がパワーはある。ノックアウトパンチを狙う隙があれば狙いたい。彼の地元で戦うのだから、より印象的な勝利を収めたいとは思うよ」
拓真に対するKO宣言も口にしたアンカハス。22日に行われた会見では笑顔を見せ、和やかな雰囲気を漂わせたが、その闘志は淡々と燃えている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]