体内で生産されるコレステロール量はどれくらいか知っていますか? 管理栄養士が解説!

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卵をたくさん食べるとコレステロール値が高くなると言われますが、体内でもコレステロールは作られていることを知っていますか? コレステロールの体内での生産量や働きについて、管理栄養士の長井さんに聞きました。

監修管理栄養士:
長井 彩子(管理栄養士)

2009年、管理栄養士国家試験事業スタート。2015年、(一社)管理栄養士地位向上協会を設立。2019年、日本栄養士会の認定を受け、認定栄養ケア・ステーション ファンスタディを設立。公衆栄養活動などを推進し、現在に至る。

編集部

食事からのコレステロールの摂取量を控えると、コレステロール値を下げることはできますか?

長井さん

いいえ、そんなことはありません。実は、体内でもコレステロールは生産されているのです。

編集部

体内で生産されるコレステロールの量はどれくらいなのでしょうか?

長井さん

体内で生産されるコレステロールの量は、食事から摂取するコレステロールの3~7倍です。また、コレステロールの量は、体内で常に一定に保たれるように調節されており、食事からのコレステロールの摂取量が多い場合には、体内での生産量は少なくなり、反対に食事からのコレステロールの摂取量が少ない場合には、体内での生産量が多くなるように調節されているのです。

編集部

コレステロールはなぜ体内でも生産されるのでしょうか?

長井さん

コレステロールは細胞膜の主要な構成成分であり、細胞やホルモン、ビタミンの原料になり、体にとって必要な栄養素であるためです。

編集部まとめ

健康診断などで「コレステロール」の値は高いと良くないと思われがちですが、じつは生きていくうえで必要不可欠な成分であることがわかりました。まずは食事バランスに気を付けて、定期検診などでモニタリングすることが重要です。