ジャイアンツは今永昇太の獲得に”消極的”だったと米報道 「疑問視されていた」という懸念材料とは

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MLB初挑戦の今永。米メディアが指摘する不安材料を払拭する活躍に期待したい(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 メジャーリーグのカブスが現地時間1月11日、ポスティングで米球界移籍を目指していた今永昇太を獲得したことを正式に発表した。その去就についてさまざまな憶測も流れた今永だったがカブス入りが決定し、ここからメジャーリーガーとして新たなスタートを切ることになる。

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 昨年、DeNAがポスティング申請以降、FA市場では日本人左腕へ多くの球団が関心を示してきた。2024年を迎え、今オフの注目を集めた今永がカブスと契約を結んだことで、米国内ではその他の球団からの反応も伝えられている。

 カブス入り発表の直前まで「最終候補」と報じられていたジャイアンツの関係者からの声を米スポーツサイト『Fan Nation』が特集記事の中で紹介している。

 今オフ、大谷翔平、山本由伸といった日本人選手がそれぞれ新天地を決め、獲得を逃した多くの球団のファン、関係者からの落胆の声も各方面から挙がっていた。しかし、今永をカブスにさらわれる格好となったジャイアンツだが、同メディアのトピックではやや異なる反応であることが伝えられている。

「複数の報道にもかかわらず、カブスとフリーエージェント契約したショウタ・イマナガは、ジャイアンツのトップターゲットではなかったようだ」

 現地時間1月11日(日本時間12日)に配信された記事の中にはそのように綴られている。

 同メディアは「ジャイアンツは今週、左腕投手がカブスと4年5300万ドルの契約に合意したとき、再びフリーエージェントを逃したかのように見えた」として、その上で「多くのファンは、フリーエージェントのターゲットになりうる選手がジャイアンツを見送ったことにがっかりしたに違いない」と論じている。

 その上で「しかし、『NBC Sports Bay Area』のジャイアンツ・インサイダー、アレックス・パブロビッチ氏のレポートでは、球団の関心は他のメディアによって誇張されていたと主張している」と指摘。パブロビッチ氏による、以下のようなレポートを掲載している。

「彼らは、イマナガをどちらかといえばローテーション後半の先発として見ており、先発陣補強に向けては他のFA選手に意識を向けている」

 トピックでは「本塁打を打たれやすい傾向もあり、MLBでパワーのある打線を相手にどのように戦うのか疑問視されていた」など、米国内での今永に対する評価を記しており、さらにジャイアンツが「明らかに、懸念を抱いているチームの1つだった」と関心が決して高くはなかったとも明かしている。

 NPBで実績を残したものの、今永はあくまでもメジャーにおいて未知数の存在であることに変わりはない。選手獲得をめぐっての各球団首脳の決断がどのような結果をもたらすのか。すべては新シーズンで証明される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]