MRブリーフィング: D2CブランドのCEOの退任が相次いだ2023年
この記事は、小売業界の最前線を伝えるメディア「モダンリテール[日本版]」の記事です。MRブリーフィングは、変動の激しい小売業界が直面する課題やトレンドについて、モダンリテールが注目しているニュースをご紹介します。
D2CブランドのCEO交代が意味するもの
2023年末から2024年初頭にかけて、Cクラスの入れ替えが盛んに行われた。プレスリリースで大々的に発表されたものもあれば、リンクトイン(LinkedIn)で検索して初めてわかるものもある。リンクトインによると、ホーム用品ブランドのパラシュート(Parachute)のCOOであったメディ・アイト・ウフキル氏は、2024年1月に創業者のアリエル・カエ氏の後任としてCEOに就任した。ソーシャル・ネットワーキング・サイトによると、2023年9月、パブリックグッズ(Public Goods)の共同設立者であるモーガン・ハーシュ氏は、肩書きから「CEO」を外し、その代わりに「founder, board member(設立者、取締役)」に変更した。また、ガブリエル・コンフォルティ氏は、アスレジャーブランドのアウトドア・ヴォイシズ(Outdoor Voices)創業者タイ・ヘイニー氏の退社に伴い、2021年3月にCEOに就任したが、2023年11月に同ブランドを去った。一般的にCEOの退任が多い年だった。リテールダイブの集計によると、50人のCEOが辞任したが、そのほとんどは大規模な上場企業であり、小規模なD2Cスタートアップ企業のCEO交代は、ニュースにはならなかった。これらのCEOの離職の背景は、それぞれの企業の内部事情によって異なるだろう。しかし、一般的に言えば、D2Cブランドにとってこの1年は厳しい年だった。ベンチャーキャピタルからの資金調達が難しく、インフレは、特に家庭用品や靴のような裁量支出とされるカテゴリーの売上を押し下げた。一部のD2Cブランドは、iOS14のアップデート後に適切なマーケティング・ミックスを見つけ出すのに苦労し、店舗などに過剰投資した。そして、2024年に向けても、これらの課題は完全には解決されていない。ーー[原文:The DTC CEO shuffle written by Anna Hensel](翻訳・編集:戸田美子)MR Newsレビュー
速報系ニュースを振り返る「MR Newsレビュー」。今回は2023年12月29日(金)〜2024年1月11日(木)にモダンリテール[日本版]のX(旧Twitter)でご紹介したニュースをまとめました。ドアダッシュ、レストラン事業以外で海外進出かスターバックス、「マイカップ」利用可能にフードデリバリーのドアダッシュ(DoorDash)のCEOが、同社が「レストラン以外の」海外市場進出も視野に入れていると語りました。ドアダッシュは現在、米国を含む20カ国以上にサービスを提供しています(https://t.co/JaprfT5sVI)。https://t.co/4nqabPiIgi
— モダンリテール[日本版] (@modernretail_jp) January 3, 2024
シーインの年間売上高、「300億ドル超え」かスターバックス(Starbucks)は米国とカナダで、ドライブスルーや店舗、アプリで飲み物を購入する際、自分の再利用可能なカップを使用することが可能に。全米のコーヒー小売業者としては初の試みだといいます(Businesswire)。https://t.co/iaAAf2UCad
— モダンリテール[日本版] (@modernretail_jp) January 4, 2024
Edited by 戸田美子非上場企業シーイン(SHEIN)は、収益を報告していませんが、ブランド管理・投資会社オーセンティック・ブランズ・グループの創業者は、シーインの年間売上高は「300億ドルよりはるかに多い」と言及したそうです(CNBC)。https://t.co/OfNTRLCgZQ
— モダンリテール[日本版] (@modernretail_jp) January 9, 2024