ならまちの老舗酒屋『小川又兵衛商店』の角打ちは、世界遺産・元興寺を借景に一杯呑むという贅沢ができる。

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近鉄奈良駅から徒歩15分。人気の観光エリア「ならまち」へ。世界文化遺産の元興寺を目指して歩きます。ならまち大通りを越えて、趣深い街並みをもう少し進めば、到着。
目的地は元興寺の目の前にある『小川又兵衛商店』。

なんと、創業は明治初年。100年ほど前に移ってきたという現在の店は、建物が国登録有形文化財に指定されているなど、歴史ある酒屋さんです。店先が角打ちスペースになっていて、開放的な空間で、みんな思い思いにお酒を愉しんでいる様子がうかがえます。

通りからおもわず目を引くのは、壁や棚に余すところなく貼られたメニュー表。

実はこれ、すべて店主の小川祥夫さんの手書きです。小川さん自身が考えたという文言やイラストはどれもユニークで、気になるものばかり。

酒屋さんだから様々なお酒が揃うのは当然ながら、珍しい銘柄も隠れているので、見落とし注意です。

店主の遊び心はメニューだけではありません。端っこのほうに小さく書かれたショップコンセプト、こんなところに(?)な場所にさらっと貼られた経営理念もユニーク。

世界遺産を目の前に望む立地と、趣のある建物の落ち着いた空気感、豊富過ぎるお酒の種類に、ユーモア溢れる店主の言葉。“気軽な一杯”がなんとも贅沢です。

『小川又兵衛商店 ならまち店』

住所/奈良県奈良市鵲町8

※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています。

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