可愛らしい竹野内豊の姿を見て癒された山田孝之

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 俳優の山田孝之が28日、都内で行われた映画『唄う六人の女』の公開記念舞台あいさつにW主演の竹野内豊と共に出席し、撮影現場で目撃した竹野内の愛らしい姿を明かした。

 本作は、美しくも奇妙な女性たちに監禁される二人の男性・萱島(竹野内)と宇和島(山田)の姿を描いたサスペンススリラー。舞台あいさつには、共演のアオイヤマダ、萩原みのり、桃果、武田玲奈、メガホンを取った石橋義正監督も参加した。

 竹野内と山田は、2011年公開の映画『太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−』で共演経験がある。竹野内は「昔、戦争映画でご一緒して以来でした」とかつての山田との共演を振り返り、「当時から同じ世代の役者の中でもちょっと、空気感が違ってるなと思っていたんですけど、今回、久々にご一緒してさらに研ぎ澄まされているなと思いました。動物的感覚で見ていると面白かったです」と感想を述べる。

 山田も「前回はタイのジャングルでの撮影だったんです。みんな兵隊の役。一応話をしたりはしましたけど、ざっくばらんな感じ。今回もバチバチな感じの関係性なので」とあまり積極的に会話をしたりという感じではなかったようだが、竹野内のことはずっと意識していたようで「現場の森の中で動植物を愛でている竹野内さんを見て癒されたりしました。木とかコケを愛おしそうに見ているんです」と竹野内の様子を紹介。「トカゲや蛇を捕まえたりして、『ほら!』って言ってくるんです」と笑顔で話す。

 山田は今回の役柄について、「欲望むき出しな人間の役。金とかに執着したり……そういう人で……」と回顧し、「普段泊まり込みで仕事するときは、その場所にいて場(ロケ地)に馴染むようにするんですけど、今回はそういう人の役なので、街に出てとにかくいろんな人に会ったりしました。そこで、ここが俺の帰る場所だって思って、撮影する森に帰ると『こんなクソみたいな場所いつか出るんだ』って追い込んだりしていました」と役づくりを紹介。

 一方で山田は「自分を追い込むと疲弊するので、部屋に帰るとアロマを焚いて癒されたりしていました。根が真面目なんで」とジョークを交えて話していたが、竹野内はそんな山田について「現場で役に入っているのを見ていると、小手先で演じていない。別の視点から役に対してアプローチしているようなそういう印象がありました」とコメント。「根は真面目だと思います」と続けて会場を沸かせていた。(取材・文:名鹿祥史)