「50代の美容を考えたとき最も優先したいのは、“若見え”よりも清潔感です」と話すのは、50代のコスメライターのMachikoさん。今回は、ドラッグストアやバラエティーショップで手に入る清潔感がアップするコスメを3つ、教えてくれました。

 50代、清潔感を簡単に上げるプチプラ

50代になって美容に気をつかうことはやめなくてよいけれど、別人級に顔を変えるようなメイクやとにかく若さを追求するスキンケアよりも、重要視したいのは「清潔感」です。とくに優先したいのが、髪、爪、そして歯、の3パーツ。

その3か所にツヤがあるかどうか、プラス、歯は自然な白さがあるかどうかで見た目の印象が大きく変わります。

髪と爪は、カサつき、パサつきが強いと、清潔感がなく見えるだけでなく、老けた印象や不健康な印象になりがち。歯に関しては、きちんと磨いて清潔にしていても、色があまりにくすんだり黄ばんでいると、やはり清潔感が低く見えてしまいます。

逆に、その3か所だけでもちょっと気を配っていれば、若々しく健康そうに見えるのでお得なんです。美容のなかでお金をかけるならこの3か所。
ドラッグストアやバラエティーショップで購入できる、清潔感アップコスメをご紹介します。

●1:パサつきの強い髪にはオイルでしっかりツヤを

年を重ねるごとにどうしても髪がパサつきやすく、扱いにくくなるので、常にツヤのある髪をキープするために筆者も常に試行錯誤しています。最近、使いやすくてヘビーユースしているのは、ザ パブリック オーガニックの「スーパーバウンシー ディープモイスト 精油ヘアオイル」60ml 1760円(カラーズ)。

低温圧搾で抽出したアルガンオイル、ブロッコリーシードオイル、ホホバオイルなど、植物由来のオイルが配合されていて、さらにマンダリンオレンジ精油とゼラニウム精油をブレンドした、100%精油の香りのヘアオイルです。

ヘアオイルではあるのですが、手や体に塗ってもOKというつくりで、髪に塗布したあと手を洗わなくても大丈夫、というのも便利でうれしいです。

オイルを両手の平に広げ、髪全体に塗布すると、ツヤが出るのはもちろんですが、しっとりまとまって扱いやすくなります。また、ある程度長時間その感触が持続してくれるのもありがたい点です。

このヘアオイルは3種類あり、このグリーンのボトルのスーパーバウンシーは最もしっかりウエットに仕上がるタイプなので、筆者のように髪が多く広がりやすい髪には向いていますが、ストレートヘアで髪の量も少ない人には、もう少し軽い仕上がりになる、ほか2種類の方をオススメします。

●2:カラーネイルでなくてもトップコートだけでキレイ

ネイルサロンに定期的に通っている人や、自分でセルフネイルを楽しんでいるという人はそのまま続ければよいのですが、自分で毎回塗り替えるほどネイルに情熱がない、時間がない、という人には、トップコートだけを塗っておくのがオススメです。

手洗いや手の消毒が日常的になっている現在はより手や指が乾燥しやすく、放っておくと爪のフチが白っぽくなったり、爪の表面自体も白く乾いた感じに見えがち。

それが透明のトップコートを塗っておくだけで、爪全体はもちろん手元全体のツヤ感が増したような印象になるし、疲れた印象も回避できます。

筆者が愛用しているのは、ネイルネイルの「ボリュームジェルトップコート N」10ml 990円(BCL)。ジェルネイルのような膜厚フィルム、という処方のおかげで、塗った部分にぷっくりした厚みが感じられ、よりツヤを反射しやすい仕上がりになります。

また透明のトップコートなら、ムラやはみだしなども気にせずサッサッと塗れます。

もちろん永久的なものではないので塗り直しは必要ですが、ざっくり1週間近くはもちますし、はがれてきても透明のものなのでそこまで悪目立ちしません。

筆も幅広めで塗りやすく、乾きも速い。じつはケラチンやコラーゲンなどの、5種類もの爪のトリートメント成分も配合されているので、塗りながら爪の乾燥ケアもできます。

とくに最近のトップコートは乾きも速いものが多く、1分もあればきちんと乾くものが多いので、ご紹介した以外のものでもぜひ試してみてください。

●3:ホワイトニングペーストで透明感をアップ

歯の美しさは、清潔感アップのための必須条件。ハリウッドセレブのように人工的な真っ白を目指す必要はありませんが、できるだけ黄ばみの少ない透明感のある歯をキープする方が、顔全体の印象を健康的で若々しく見せてくれます。

歯のマニキュアなどもありますが、極力手間は少なくしたいと考えると、毎日の歯みがきで使うもので白い歯をキープできるとベスト。

筆者がここ何年も愛用しているのが、メイド オブ オーガニクスの「オーガニック ホワイトニング トゥースペースト」100g 1,870円(たかくら新産業)です。

これは、研磨剤で汚れを落とすのではなく、野生の蚕(かいこ)からとれるエリシルクというシルクが配合されていて、そのシルクが汚れを吸着して落とす、という仕組みのもの。

歯の表面を削るのではないためエナメル質を傷つけない、という歯にやさしいのはもちろんですが、きちんと白さを実感できる点もうれしいペーストです。

一般的な歯みがき粉よりもゆるめのテクスチャーで、ブクブク泡立つこともありません。
なので、泡立つタイプに慣れている人は初めはやや違和感を覚えるかもしれませんが、筆者は使っていくうちに慣れました。

1回使っただけでも、流したあと歯の表面がツルツルと気持ちよい感触になるのがわかります。また使い続けていると、見た目にも透明感とツヤ感がでます。

また筆者は普段、4か月に1度くらいのペースで歯医者に行き、虫歯チェックやクリーニングをしてもらっているのですが、2020年の新型コロナウイルスの流行によって、初めて緊急事態宣言が出されたときはさすがにそのペースでは行けず、半年以上間が空きました。
その間もこのペーストでずっと歯みがきをしていたのですが、久しぶりにクリーニングへ行ったとき、歯科医に「歯垢がたまっていなくてキレイだし、色も明るいですね」と言われたのです。

歯科医にはとくにこういうペーストを使っていると説明していたわけではないので、なおさらこのペーストの実力を実感しました。
バラエティーショップやオーガニックコスメを取り扱うショップなどで販売されています。

プチプラアイテムでも清潔感をキープすることは十分可能ですので、ぜひ試してみてください。