やめて「暮らしがラクになった」こと6つ。料理は手を抜いたら心身ともに快適に
「苦手な家事」の上位にあがることが多い、料理や献立づくり。家族のためとがんばって料理しているけど、自分はへとへと…なんてことになっていませんか?
30代で、家族4人暮らしのミニマリストponpocoさんは料理が苦手で、思いきって「やらなきゃ」を手放したら、暮らしがラクになったと話します。
ここでは、ponpocoさんの著書『200着の服を8割減らしたらおしゃれがずっと楽しくなった』(扶桑社刊)より、毎日の料理についての文章を抜粋して紹介します。
料理のストレスを手放して家庭円満
私は正直に言って、料理が好きではありません。がんばれば手の込んだ料理をつくることはできますが、それが毎日続くとストレスが溜まってしまいます。昔は「皆がんばっているのだから私もやらなきゃ…」と自分で自分を追い込み、気分よく家事ができないことが情けなくて落ち込むこともありました。
家庭料理はもっと気楽に、もっと手を抜いていいと思います。全部手づくりじゃなくてもいい、SNSに投稿できるような見栄えのいい料理じゃなくてもいい。手の込んだ料理が食べたいときは、たまに外食すればOKと割りきる。
無理して笑顔が消えてしまうよりも、簡単につくれるシンプル料理でストレスを溜めずに笑って過ごす方が、自分にとっても家族にとってもいいはずです。
●調理方法も調味料もシンプルがいちばん
ハンバーグや肉ジャガといっただれもが知っている定番料理は、意外と調理工程が多くて手間がかかります。もっとシンプルにお肉をフライパンで焼いて、塩コショウや焼き肉のタレで味つけするだけでも、立派なおかずの完成です。おいしい食事を用意するために、面倒な調理方法も特別な調味料もたくさんの調理器具も、私には必要ありませんでした。
●疲れた日の夕食はサラダ丼
疲れてやる気が出ない日は、生野菜の上に焼いただけの鶏肉をどーんとのせるか、キャベツやモヤシと一緒に豚肉をレンチンして、ドレッシングやポン酢をかけるだけのサラダ丼にしています。おかずを何品もつくらなくても、一品で肉と野菜をきちんと食べられるので栄養バランスもいいはず。豆腐をプラスすると、さらに満足感が得られます。ワンプレートだから食後の皿洗いもラクです。
●なにも考えたくない朝はオートミールスープ
朝は焼かないパン、コーンフレーク、フルーツなどが定番です。温かい料理が食べたい冬は、粉末スープ+オートミールが活躍します。忙しい朝でもすぐにつくれるし、体が温まるうえに腹もちがいいので、ランチまで元気に過ごせます。
●平日ランチはメニューを固定化
平日は子どもたちが学校に通っていてリモートワーク中の夫婦だけなので、おかずは具だくさん味噌汁や豚汁に、納豆やサバ缶をプラスしたメニューで固定しています。夏はそうめんかそばが定番。大人だけならこれで充分です。
●余力のある日に野菜をカットしておく
元気がある日によく使う野菜をまとめて切ってジップロックに入れておくと、毎日の料理がだいぶ時短になります。“野菜炒め用セット”など、複数の野菜を同じ容器に保存しておくのも手です。
●から揚げやギョーザは冷凍食品に頼る
私は揚げ物をなるべくしたくないので、忙しい日のから揚げは冷凍食品か惣菜コーナーで買うと決めています。ギョーザも手間がかかる割に自分ではあまり上手につくれないため、いつも冷凍食品です。
最近の冷凍食品は本当においしいので、罪悪感を抱かずにどんどん活用するのがオススメ。冷凍食品や缶詰のストックがあると、「元気がないのに無理してつくらなくてもいいや」と思えるし、なんとなく外食したり出前を注文したりすることがなくなり、食費の節約にもなっています。
無理してがんばらなくなってから、ずっと苦手だった料理が少しだけ好きになれました。家族に「お母さんの料理、おいしいね!」と褒められるとやっぱりうれしいです。手を抜ける部分は上手に抜きながら、マイペースにやっていこうと思います。
ponpocoさんの著書『200着の服を8割減らしたらおしゃれがずっと楽しくなった』(扶桑社刊)では、だれでも服を8割減らせるコツや、狭小住宅でも快適に暮らす収納など、無理せず自分らしいミニマルライフを実現するためのヒントが書かれています。