60代からの「スカーフ」使い。1枚あると首元がパッと明るく悩みもおしゃれにカバー
いつもの普段着を格上げしてくれる「スカーフ」。首元の気になるシワもしっかり隠してくれます。ここでは60代以上の方にご登場いただき、おしゃれに見えるスカーフの選び方と簡単な巻き方、コーデに取り入れるコツについて教えていただきました。
60代のコンプレックスは「スカーフ」で解決!
スカーフは着こなしのポイントになるだけではなく、シニアのお悩みを解消してくれるアイテム。比較的手ごろな価格で手に入るものも多いので、お気に入りを見つけて、秋のお出かけを楽しみましょう!
シニア世代に大人気のYouTuber・Mimiさん(63歳)。60代になってからYouTubeに動画をアップし始め、プチプラアイテムを使ったおしゃれなコーディネートや、ひとり暮らしのお金事情など、シニアの気になることを本音で伝えてくれると話題に。
Mimiさんの2冊目の本『Mimi’s life MAGAZINE』(扶桑社刊)が発売。ここでは、同書の内容を抜粋し、簡単にできておしゃれ効果抜群な「スカーフの巻き方」についてご紹介します。
●スカーフで首元をおしゃれにカバー
首筋はもっとも年齢が出やすいパーツ。ついコンプレックスに感じて隠したくなる人も多いのでは? 私は普段から襟の大きなブラウスを着たり、スカーフを巻いているのですが、首元を隠したいというのも理由の1つです。
ストールもいいのですが、スカーフのほうが応用範囲が広く、収納場所もコンパクトにすむので便利かと思います。バッグに忍ばせておくと、ちょっと肌寒いときにも重宝します。
「気になる部分を隠す」というよりも「アクセントで顔周りを明るくする」と考えていただけると、楽しめると思います。スカーフはくるっとシンプルに巻くだけでなく、さまざまな巻き方があるので、コーディネートによって変えてみるのも楽しいです。大判ハンカチをスカーフ代わりにすると、簡単に洗えて夏も安心です。
60代からの簡単「スカーフ」の巻き方
普段のコーデに上手にスカーフを取り入れる、60代おしゃれYouTuberのMimiさんに、不器用さんでも簡単にまねできるスカーフの巻き方、「ネクタイ風」「CAさん巻き」の2つを教えてもらいました。
●ネクタイ風
キリリとハンサムなイメージに仕上がります。縦のラインが協調されてすっきり!
(1) スカーフを細長く折りたたみ、片方を長く、もう一方を短く持ち、長い方を上から巻きつける
(2) 長い方を短い方に合計2回巻きつけても、長い方が長くなるように調整する
(3) 2回巻きつけたら長い方を首元から前に向かって出す
(4) 前に垂らした長い方を巻きつけたループに通し、結び目の位置を調整する
●CAさん巻き
小さなスカーフならシンプルに、大判スカーフをリボン結びにすれば華やかになります。
(1) 細く折りたたんだスカーフを首の前にあてる
(2) 後ろで交差させてから前に垂らし、左右の長さをそろえる
(3) 本結び(二重結び)して形を整え、結び目の位置を調整する
60代おしゃれさんが伝授。簡単スカーフ「ぐちゃぐちゃ巻き」
ファッションや料理の情報を発信する66歳のユーチュー婆・きょうこばぁばさんは、箱いっぱいのスカーフやストールをもつ、大の巻き物好き。シンプルなトップスを簡単に映えさせる「ぐちゃぐちゃ巻き」をレクチャーしてもらいました。
どんな形でも素材でも使えて、不器用さんでもできるぐちゃぐちゃ巻き、お手元にスカーフがあればぜひマネしてみて!
●基本の「ぐちゃぐちゃ巻き」3ステップ
90cm四方のスカーフで実演してもらいました。
(1) スカーフを三角に持ったら、ぐちゃぐちゃっとつかんで、細く畳みます
(2) 首に巻いて2周させ、ふんわり2回結びます
(3) 角やタグの飛び出しを押し込んで、全体的に整えたら完成!
スカーフはシルク素材。「ぐちゃぐちゃ巻きでも上品に見えるでしょ」
GUのグレートップスに、スカーフの縁取りの赤が映えてます!
●縦長スカーフならもっと簡単!
縦長の場合、よりシンプルです!
(1) 長い方を持ち、ぐちゃぐちゃっとつかんで、細く畳みます
(2) 首に巻いて3周させ、ふんわり2回結びます
(3) 結び目をギュっと押し込み完成!
トリコロールのトップスに、ゴールドのストールを合わせて。ゴージャス感のある仕上がりです。また、このぐちゃぐちゃ巻きは破れたスカーフにも対応できるのがポイント。
スカーフと服を合わせるコツは「スカーフの中の1色と、服の色を同じにすること」ときょうこばぁばさん。「これだけでコーデがうまくいくから、気に入ったスカーフがあればとりあえず買っちゃうの」と楽しそうに話します。最近のお気に入りはZARA(ザラ)のスカーフやストール。プチプラできれいな色がそろっているそうです。
春を前に、クローゼットで眠っているスカーフやストール、久々に楽しんでみませんか?
記事の初出は2023年3月。内容は執筆時の状況です。
86歳の角野栄子さんのカラフルおしゃれ。喪服もアレンジしておでかけ着に
カラフルで楽しいファッションが注目を集めている『魔女の宅急便』の著者・角野栄子さん(86歳)。じつは、そのコーディネートを担当しているのが娘である作家・翻訳家のくぼしまりおさんです。
「カラフルな洋服は、着ている人を楽しい気持ちにしてくれます」と語るくぼしまさんに、色使いの秘訣を教えていただきました。
●喪服も上手にアレンジしておでかけ着に
シニア世代になると、喪服にはけっこうお金をかけている人も多いのではないでしょうか。
「それをタンスの肥やしにしてしまうのはもったいないと思って考えたコーディネートがこのベストとの組み合わせ」とくぼしまさん。
「喪服自体の生地がけっこうしっかりしているので、カシミア素材のベストと合わせると上品なよそゆき着に活用できます。喪服であることが世間にバレないようにカムフラージュしてくれるショールやスカーフには、キレイな色が入っているものをチョイス。母のコーディネートならば、ここでもカラフルな靴下がいい仕事をしてくれます」
おでかけ着を新調する手間やお金をかけずとも、今クローゼットにあるものでおしゃれを楽しめるんですね!