10月10日から始まる『時をかけるな、恋人たち』は、現代人と未来人が時を超えて恋をするSFラブコメディー。令和を生きる主人公・常盤 廻(めぐ)を吉岡里帆さんが演じます。今回は吉岡さんにドラマについてお聞きしました。

吉岡里帆さんインタビュー「皆さんを異次元の世界にお連れしたい」

広告代理店でアートディレクターとして働く廻は、つじつま合わせが大得意ですが、恋愛では一線を越えられず、涙することも…。

「みんなが嫌がることや面倒くさいと思うことを請け負っているうちに、廻はつじつま合わせがうまくなってしまったんです。お人よしで一生懸命だけど、恋愛ベタ。まじめすぎるから、周りの世話をしていると、自分のことがおろそかになってしまう。私自身、とても共感できるキャラクターです」

●タイムトラベルで悲恋を実らせていく

そんな廻ですが、未来からやってきたタイムパトロール隊員・井浦 翔(かける)(永山瑛太)と出会い、特命を受けて一緒に違法なタイムトラベラーを取り締まることに。歴史を変える恐れがあるため、違法トラベルは重大な罪。それでも、恋の事情を抱えつつ時空を超え、未来から令和の時代にやってきて“恋に生きようとする恋人たち”に心動かされた廻は、つじつまを合わせて、彼らの悲恋を実らせていきます。

「『あのとき、あの選択をしていたら…』と、かなわなかったことへの後悔を抱いている方は多いのではないでしょうか? その後悔を未来や過去に託し、願いをかなえられるかもしれないという希望を抱かせてくれる手段が、タイムトラベルなのかなと思います。廻のつじつま合わせの能力が、タイムパトロールのお仕事にどのように生かされていくのか、楽しみにしてください」

●今までのラブコメにはカテゴライズされないドラマ

そんな廻を待ち受けていたのは、翔との“恋の超展開”。じつは、かつて廻と翔は時をかけて恋に落ちた恋人だったのです。ところが、23世紀の未来から来ていた翔と大学時代の廻の恋は許されない運命にあり、タイムトラベルの取り締まりのルールに従って、廻はその記憶を消されていました。思いを募らせ、未来から再び会いに来た翔と、まったく覚えていない廻。廻は今度こそ自分の恋をかなえるため、人生のつじつま合わせに奮闘することに…。

「もしも、目の前に未来人がやってきて、『僕はあなたと恋をしていたんです』と言われたら…。そんな夢みたいなできごとは、一生の運を使いきっても起こらないと思いますが、そういう異次元の世界に皆さんをお連れしたいと思っています。瑛太さんとは初共演ですが、翔の未来人らしい予測不能な言動ひとつをとっても、瑛太さんだからこその魅力と個性があふれていて。今までのラブコメにはカテゴライズされないドラマが生まれそうな予感がしています。脚本の上田 誠さんが生み出すチャーミングなキャラクターと、ドラマでしかできないような伏線回収、ちょっとした言葉遊びなどが満載なワクワクする作品に仕上がっているので、ぜひご覧ください」