リフォームするなら、ついでにインターネットの環境も改善しましょう。築45年の平屋住宅をスケルトンリフォームした日刊住まいライターは、Wi-Fiルーターの置き場所を工夫。すっきりとしたリビングにしました。有線の環境も整え、オンライン会議もスムーズ。中継器用コンセントを設置し、庭でもWi-Fiが使えるようにして、おうち時間も充実しています。

Wi-Fiルーターやコード類をなんとかしたい…

筆者は夫と3歳の娘の3人暮らし。2年前に他界した祖父母の築45年の平屋住宅を譲り受け、最近スケルトンリフォームして住み始めました。

それまで住んでいた賃貸マンションでは、Wi-Fiがつながりにくいのが悩みのタネでした。ですから、新しい家では、Wi-Fiがちゃんとつながるようにしたい。そう考えてリフォームしました。

Wi-Fiルーターの置き場所も、床置きや、テレビなどの家電製品に隠れるような位置に置くと、利用時にインターネット速度が遅くなる可能性があるとのこと。かといって、高さのあるカウンターに置くのは、何種類もあるコードで見た目も悪く、周辺の掃除もおっくうです。

また、幼い子どもがコードを引っ張ったりルーターを倒したり、いたずらされることも心配でした。

そんなこともあり、リフォーム時に、快適につながるWi-Fi環境と、収納場所を確保すべく検討しました。

 

リビング収納にWi-Fiルーター置き場を設置

工務店の方にいろいろと相談に乗ってもらい、「電子機器の近くにルーターを置かない方がよい」「電波の飛び方の特徴から、ある程度高さのある(1〜2m程度)場所に置くのがよい」などのアドバイスをもらいました。

そこで「床から2m程度の高さがあり、できるだけ電子機器から離れた場所」との条件をもとに、リビング収納内にWi-Fiルーター用の棚を設置することに(写真)。45cm幅の棚を設置し、すべてまとめて収納できるようにしました。

おかげでリビングの見た目もすっきり。いろんなコードをよけながら掃除するストレスからも解放されました。「つくってよかった」とかなり満足しています。もちろん、子どもがいたずらすることもないので、親族や友人の子どもたちが来た際にも、心配いりません。

仕事部屋でオンライン会議をしやすい工夫も

普段使いだけなら、無線LANで十分です。しかし、在宅でオンライン会議をしたり、テレビでインターネット利用したりする場合は、やはり有線の方が速度も速く安定しています。

Wi-Fiルーターを高い場所に置いたとはいえ、仕事部屋に届くまでの間の障害物により、通信スピードがダウンすることがあるとのこと。オンライン会議の機会も多い筆者夫婦は、これらのリスクを払拭したいと考えました。

そこで工務店とも何度か相談し、ルーター収納棚から屋根裏を経由してLANケーブルを通すことに。各部屋にLANケーブルを出せるよう、CD管(通信ケーブルの電線管)を設置してほしいと依頼しました。

じつは夫は仕事柄、ネット機器に関する知識があり、将来LANケーブルを自分で差し替えることも見込んでこのように依頼したのです。常に最適なネット環境を確保したいという、夫のこだわりになっています。

リフォーム完成後に自分でケーブルを購入し、CD管を通して仕事用のパソコンやテレビに接続。おかげで在宅ワークやオンライン会議中に、接続が不安定になってしまうこともなく、安心して仕事ができています。

 

庭でも使えるように、LAN中継機を設置

さらに駐車場にWi-Fi利用可能な防犯カメラを設置するため、駐車場に近い子ども部屋にLAN中継器を設置。じつはこれが、おうち時間の充実にもつながりました。

おかげでリビングから離れた和室や庭でも、インターネット環境は良好。子どもの水遊びの様子をスマホのテレビ電話で祖父母に伝えたり、家族でバーベキューするときにスマホから音楽を流して楽しんだり、庭でWi-Fiを使う場面も増えました。

夫はクルマのカスタムやDIYの際に、動画を流しながら作業することがあるため、「電波が庭や駐車場でも快適なのがうれしい」と言っています。

リフォーム時に、工務店の担当者と事前に相談したことで、長年の悩みであったWi-Fiルーターの収納を解決。快適なインターネット環境が手に入りました。

さらに、無線LANと有線LANの環境を使い分けることによって、在宅ワークもストレスフリー。見た目と使い勝手の双方の面から、大満足な結果となりました。