コストを抑えて自分らしい家を建てたいなら、「施主支給」を検討しましょう。5年前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、照明やカーテンなどを施主支給してコストダウンし、家への愛着も深まる結果に。ただし洗面台は保証の問題で施主支給できず、残念に思っています。詳しく語ります。

好みの照明を探し施主支給!5万円のコストダウンに

筆者は5年前にハウスメーカーで家を建て、夫と小学生の子ども2人の4人で暮らしています。

家づくりでは、予算を抑えようと施主支給したものがあります。そのひとつが照明です。照明は取りつける数も多く種類も多いので、どこになにをつけるか、夫婦で悩みました。そして、調べたいろいろな商品の値段を見て、これは施主支給すれば、コストダウンできるではないかと思ったのです。

 

ダウンライトやブラケットライトなどは、ハウスメーカーにお願いすることにしました。しかし、ダイニングや玄関のペンダントライト、和室や2階の各部屋のシーリングライトは施主支給に。

この照明を施主支給したことで、5万円ほどのコストダウンとなりました。

照明はインテリアの印象も大きく変わるもの。ですから自分たちの好みのデザインを探すことで、お気に入りの空間となり、とても満足しています。

 

個室のカーテンは既製品を購入し10万円のコストダウンに

照明と同じく施主支給することで、コストダウンできたのがカーテンです。

筆者のケースでは、ハウスメーカーが提携しているカーテンメーカーにお願いすると、オーダーカーテンになってしまいます。家のすべての窓の分を依頼するとかなりの金額に。

そこで、わが家では1階の窓のみハウスメーカー提携のカーテンメーカーに。2階のカーテンは、すべて既製品を購入することにしました。

2階はカーテンレールのみは、ハウスメーカーに依頼。カーテンは窓のサイズを計り自分たちで購入しました。カーテンは施主支給したことで、10万円の予算削減となりました。

トイレのペーパーホルダーとタオルかけも施主支給

ショールームでトイレの設備を決めているとき、トイレットペーパーホルダーもチェックしました。しかし、種類が少なく好みのデザインがなかったので、ネットショップを利用して購入しました。

トイレットペーパーホルダーとセットでタオルかけも購入して、なるべく統一感のあるものを選びました。入居して5年たった今でもお気に入りです。

トイレットペーパーホルダーやタオルかけは小さなアイテム。正直、施主支給してどれだけコストダウンにつながったかはわかりません。しかし、トイレにある小物も自分たちでこだわったことで、家への愛着が深まった気がします。

 

洗面台はハウスメーカー保証の問題で断念!

施主支給するか悩んだけど最終的に諦めたものがあります。それは洗面台です。

自分たち好みの洗面ボウルと、大きな鏡を購入して造作洗面台にしたいと思っていました。しかし、打ち合わせを重ねているうちに、別途費用やプラン変更が発生。建設費がアップしてしまうことがわかりました。それだけでなく、工期が延びてしまう可能性も。

ハウスメーカーのカタログから選ばないと、保証がきかないということも聞いて諦めました。そして、カタログから選んだのが、写真のオーソドックスな洗面台です。

仕方なかったことですが、今もすてきな洗面台のあるお宅を見ると、うらやましく思ってしまいます。

自分の好みのものを施主支給すると、より愛着のわく空間になると思います。そしてコストダウンにつながる可能性も。建築会社の担当者とも相談しながら、自分たちの好みの設備を探してみるのも、楽しいのではないでしょうか。