【詳細】他の写真はこちら

次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ!)」発の“現実(リアル)”と“仮想(キャラクター)”が同期するバンド、MyGO!!!!!。彼女たちの“迷うことを迷わない”物語を描く新作アニメーション『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』が、この夏、ついに開幕した。

リスアニ!では、そんなアニメの魅力を音楽面を軸に掘り下げる連載特集を展開。連載第2回となる今回は、ツインギター編成となるMyGO!!!!!のギタリスト2名、千早愛音役の立石 凛と要 楽奈役の青木陽菜による対談をセッティング。性格もギタープレイも正反対の役を演じる2人から見た、アニメ本編やキャラクターの魅力、そしてツインギターならではのこだわりなどについて話を聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創

愛音と楽奈、正反対の役を演じる2人から見たアニメ版MyGO!!!!!の魅力



――アニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』の放送が始まってからのファンの反応・反響について、どのように受け止めていますか?

立石 凛 私が担当する(千早)愛音ちゃんの過去が描かれた第5話の放送時は、ツイッターのハッシュタグでファンの方の感想をチェックしながらアニメを観ていたのですが、「つらかったんだね」とか「頑張ったんだね」という感想がたくさんあるのを見て、「愛音ちゃん良かったね」という気持ちになりました。ようやく皆さんにMyGO!!!!!のみんなのパーソナルな部分を知っていただける嬉しさを、毎週の放送を通じて感じています。

青木陽菜 私の担当する(要)楽奈ちゃんは、第6話まで放送された今もなお、情報が少なくて(苦笑)。でも、出番が短いながらもインパクトを残しているので、アニメをご覧いただいている皆さんも面白がってくださっているみたいです。特に(第4話の)「おもしれー女」というセリフは(高松)燈に向けた言葉だったのですが、「楽奈が一番おもしれー女じゃない?」みたいに言われていて(笑)。楽奈ちゃんのキャラクターをかわいがっていただいて私も嬉しいです。

――第6話までのストーリーの中で、ご自身が演じるキャラクターの見どころ、あるいは印象に残っているシーンを教えていただけますか?

立石 それこそ第5話は愛音ちゃんがメインで描かれるので、私の中でもすごく大切な回なのですが、特にお気に入りなのは、第1話の燈ちゃんとカラオケに行くシーンです。燈ちゃんが過去のバンド活動のことを思い出して落ち込んでいるのを見て、愛音ちゃんが元気づけようと思ってカラオケに連れて行くのですが、燈ちゃんが(落ち込んでいる理由を)話したくなさそうな様子を見て、「まあいっか」となる愛音ちゃんがすごく好きで。深くまでは聞かない優しさと言いますか、普段は結構ずけずけといくタイプなんですけど(笑)、意外と周りを見て気遣いができる一面があのシーンでは表れていて。すごく気に入っています。



――愛音は行動力もありますが、ちゃんと相手を見て接することのできる子ですよね。だからこそ燈も心を開いたんだろうなと思います。

立石 そうですよね。燈ちゃんもなついてくれていて。愛音ちゃんも意外と繊細な部分を持っていることは、アニメを観ていると伝わると思います。

――ただ、第6話までの時点では、愛音と楽奈がやり取りするシーンは多くありません。

立石 愛音ちゃんが一方的に、「うわ〜、ギターめっちゃ弾ける子が来ちゃった、どうしよ〜!?」みたいになっていて。

青木 愛音ちゃんとは、それこそ共通点がギターしかないですしね。多分、楽奈から愛音に対する感情の矢印みたいなものは、今のところ、あまりない気がします。

――現時点では、愛音のことをどちらかというと「つまんねー女」枠で捉えているんでしょうかね。

青木 もしかしたら、そうかも。

立石 愛音ちゃんは生きていく中で、世間から見た立ち位置みたいなものをすごく気にする女の子だけど、その一方で、楽奈ちゃんは本当に自由で、自分のしたいことをしたいときにやる、周りの目なんて一切気にしない子なので、2人は真逆のタイプなんですよね。だから楽奈ちゃんからしたら、「なんだこの子?」って思ったりしているのかなあって(笑)。



――そういう2人が今後どう交わっていくのか楽しみです。青木さんの印象深いシーンは?

青木 楽奈ちゃんの場合、印象深いシーンしかありません(笑)。まず、初登場の第2話からして、急に出てきて、(カフェのフリースペースで)ギターを弾いて、「満足」って言って帰っていくので、すごく印象的でしたし、第5話では4人がバンド練習しているスタジオに勝手に入ってきて「やらないの?」って、ちゃっかり自分もメンバーみたいなことを言い始めて。

立石 ね(笑)。

青木 第6話では中学3年生という設定がようやく判明して。楽奈ちゃんは(椎名立希から)「野良猫」と呼ばれていて、彼女自身も猫好きなのですが、愛音ちゃんと立希ちゃんが学校で追いかけっこをしているところに、野良猫のようにひょいっと現れて。

立石 しかも猫と共にね(笑)。

青木 楽奈ちゃんは学校で猫と遊んでたんですよね(笑)。そのときに初めて(花咲川女子学園の)制服を着て登場したのですが、既存の「バンドリ!」のキャラクターと同じ制服を着ていることにもインパクトがあったと思いますし、中学生だったことも判明して。なので印象的なシーンしかないですね。



――まあ存在自体が印象的ですからね(笑)。さて、今回、お二人が愛音・楽奈としてアニメのアフレコを行うのは初めてだったと思いますが、その前からショートアニメやラジオ番組などでキャラクターを演じてきたわけで。それらの経験を踏まえつつ、アニメのアフレコにはどのように取り組まれたのでしょうか?

立石 今までのショートアニメやラジオ、ライブのMCで愛音ちゃんを演じるときは、愛音ちゃんの「明るさ」や「元気」なところにフォーカスが当たっていて、私もそれを意識して演じてきていたので、アニメのアフレコで初めて、愛音ちゃんの冷静な部分や、落ち込んだり悲しい過去があった部分を演じることになったんです。そこで初めて愛音ちゃんのそういう一面を知ることができました。しかも彼女はすごく表情が豊かな女の子なので、数分のカットの中で、落ち込んだり、喜んだり、「え〜!態度悪い!」って怒ったりするんです(笑)。そういう感情の起伏を演じることができたのもアニメが初めてだったので、すごく楽しかったです。

――でも、感情を作っていくのが大変だったのでは?

立石 そもそも私はアニメのアフレコ自体が初めてでしたし、しっかりキャラクターをいただいてお芝居に臨むのも初めてだったので、ずっと手探りな状態ではあったのですが、監督さんもすごく優しかったですし、周りにもそれこそ羊宮妃那ちゃんや林鼓子ちゃんといった経験豊富な子がいたので、色々教えてもらいつつ、なんとか頑張っていました。

――羊宮さんや林さんからはどんなことを教えてもらいましたか?

立石 言葉で教えてもらうというよりは、実際にお芝居が上手な2人と掛け合いをすると、「こんなにも気持ちが乗りやすくなるんだなあ」ということをアフレコで感じました。本番までに自宅でたくさん練習もするのですが、実際にスタジオでマイク前に立つと、すごく雰囲気が変わるんです。掛け合い相手がいて、その相手がすごく情熱的にお芝居をしてくれるので、私もすごく感情を出しやすくて。



――相手がいてこそ、なんですね。それこそ第5話での愛音と燈のやり取りはすごく良かったです。

青木 うん、良かったー!

立石 ありがとうございます(照)。羊ちゃんは、ひと言ひと言の音に乗る感情がすごく伝わるお芝居をしてくれるので、そのお芝居に引っ張られて、自分も感情を乗せることができました。

――青木さんはアニメのアフレコで改めて感じたことはありましたか?

青木 楽奈は一貫してあまり変わりがなくて。アニメの収録ではいつも、始める前に監督さんからお話いただくのですが、毎回、「楽奈さんはいつも通りでお願いします」というディレクションをいただいていました(笑)。多分周りが喧嘩していようが、落ち込んでいようが、楽奈ちゃんのテンションは変わらないので、そこまで他のメディアとの楽奈ちゃんを演じる際の差はなかったですし、戸惑いもなかったです。

――楽奈はアニメでも、ちょこっと出てきて、すごいインパクトを残して去っていくキャラクターですが、言葉数が少ないなかで楽奈らしさを表現するために心がけていることはありますか?

青木 ワードにインパクトがあるので、監督さんからも「楽奈の印象が残るお芝居でお願いします」とディレクションをいただくことが多くて。それこそ「おもしれー女」というセリフも、ぼそっとした言い方とか、ちょっとニヤニヤした感じの言い方とか、色々なパターンを試させていただきました。第6話の「3年生」というセリフも、さらっと言うのではなく、ちょっとかわいらしさのある言い方で印象を残せるようにお芝居をしていて。それこそ感情があまり表に出ないキャラクターなので、そのなかでどう表現するかを考えたら、周りのキャラクターよりも年齢が低いことや、ちょっと不思議ちゃんやネコちゃんっぽいところがあるので、そういう「かわいらしさ」や「あどけなさ」を足すように意識しています。



――ちなみにアニメをご覧になったうえでの、お互いの演技の印象はいかがですか?

立石 超かわいい。

青木 アハハ、嬉しい〜!

立石 私、「3年生」のシーンが大好きなんですよ。本当にかわいくて。そもそもちょっと不思議で、そんなにテンションが高くなくて、かわいらしいキャラクターが私の好みというのもあるんですけど。アニメは結構ギスギスして辛いシーンも多いんですけど、楽奈ちゃんが出てくると「あ、楽奈ちゃんが来た……!」ってなります。

青木 癒しだ(笑)。私は愛音ちゃんの、テンションが高いときに目がハートになったりして、表情がコロコロ変わるところがすごくかわいいなと思っていて。でも、中の人の立石は、普段、結構テンション低めなんですよ。だからこそ、愛音ちゃんが家で「は〜……」ってなっているシーンとかを観ると、いい意味ですごくナチュラルなお芝居になっているなと思います(笑)。

――立石さんは普段テンションが低いんですか?

立石 はい(笑)。すごく高くなることはあまりないです。

――その意味では、愛音を演じるときは、自分の中にない引き出しを出す感じなのでしょうか。

立石 愛音ちゃんの、みんなから陽キャと呼ばれるような感じだとか、転校してきたときに「自分から話しかけて、友達を作って、居場所を見つけなくちゃ!」みたいなところが、私にはあまりなくて。私はどちらかと言うと楽奈タイプなんです。「まあいっか」とか「1人でいいや」ってなるタイプなので。でも、別に愛音ちゃんのことが理解できないわけではないので、「私なら普段はやらないけど、こういうことをやる女の子なんだな」というのを理解したうえで演じるようにしていました。

青木 ライブのMCも大変だったもんね。

立石 最初は大変だった……!

青木 MyGO!!!!!の中の人で言うと、一番しゃべれるのは林 鼓子ちゃんなんですけど、立希ちゃんはライブで「盛り上がってるー?」みたいなことを言うキャラではないので、そういう役割は必然的に(長崎)そよさんか、愛音ちゃんになるんですけど……。

立石 私たち(立石と小日向美香)は2人ともそんなに積極的なタイプじゃないもんね。

青木 そう、おとなしいタイプなので。でも、彼女たちがライブで引っ張っていかないといけないことに、すごく苦戦していて。

立石 特に1st LIVEの頃は、まだキャラクターが自分に馴染んでいなかったので、例えばアドリブで間をつながなくちゃいけないときに「どうしよう……?」となってしまうんです。そこからライブを重ねたり、「迷子集会」(ラジオ番組)をやっていくことで、MCもちょっとずつ成長していくことができました。

青木 ラジオで鍛えられたところはあるよね。即興劇みたいな感じなので(笑)。



――完全にキャラクターとしてラジオ番組をやっていましたものね。今のお話に絡めてですが、連載の第1回で、羊宮さん・小日向さん・林さんはご自身のキャラクターを演じる際に、「憑依型」と「客観視型」のどちら寄りだと思うか、という話で盛り上がりまして。お二人はいかがでしょうか?

立石 ライブだと割と「憑依型」だと思いますけど、アニメのアフレコだと客観視している部分があって……明確に理由の説明はできないんですけど。普段は私もどちらかと言うと「客観視型」かもしれないです。

――逆に言うと、ライブでは「憑依型」になるんですね。

立石 ライブだと、私は声ではなくパフォーマンスで表現することのほうが多いので、その意味で「愛音ちゃんだったらこうするだろうな」という動きや仕草を入れるようにしていて。なので「今は愛音だから何をやってもいい!」という気持ちで、ちょっとかっこよく決めてみたり、ピースしてみたり、明るくパフォーマンスすることが多いです。

――青木さんはいかがですか?

青木 多分「客観視型」の気がしますね。私は常に「楽奈だったらどうするかな?」ということを考えながら動いているので。これまで1st LIVEから4th LIVEまでやってきて、ある程度のクセ、ステージに立っているときの振る舞い方は定着してきたのですが、しゃべるときや立ち姿は結構「楽奈だったら」というのを意識しながらやっています。

――確か楽奈としてステージに立つときは、手を後ろで組むようにしているんですよね。

青木 はい。基本はギターを触っているか、触っていないときは、手を後ろで組んで、ポーンって遠くを見つめている感じにしています。自分としてステージに立つときは、来てくださったお客さんの顔を1人1人見るようにしているんですけど、楽奈ちゃんは多分、周りのメンバーがトークしているときも、遠くを見ながら「早く次の曲始まらないかなあ」みたいなことを考えると思うので(笑)。そういうときはきっと目線を遠くにしてうろちょろ動かしながら、ふわふわしているだろうなと考えて、自発的にやっています。そういう特定のポーズがあったほうが、毎回来てくださるお客さんにも「楽奈はこんな感じなんだな」というのを認識してくださるかなと思って。

お互い異なるプレイスタイルだからこそ響き合う、MyGO!!!!!のツインギター



――アニメの楽曲の印象についてもお話をお聞かせください。OPテーマ「壱雫空」は皆さんが4th LIVEで初披露された楽曲でもありますが、改めてアニメでご覧になったときの印象や感想はいかがでしたか?

青木 単純にすごくいい曲だなあって思いました。最初に音源をいただいたときから、この楽曲がアニメのOPテーマになることを知らされていたのですが、まさにオープニングアニメのような情景が想像できるような曲調で。前向きだけど、歌詞はちょっと迷ったりしていて、すごくMyGO!!!!!らしい楽曲だと感じました。

立石 この楽曲は、4th LIVEでアニメ化が発表されて、キャストの名前も初めて公開されたタイミングで、初めて披露する楽曲だったこともあって、私たちにとってもすごく思い入れがあるんです。実際にアニメのオープニング映像を観たときに、すごく前向きな感じだけど、でも映像は曇り空から始まるところが、すごくMyGO!!!!!を表現していて。MyGO!!!!!の良さも残しつつ、こんなに素敵な形でオープニングアニメを作っていただけてすごく感動しました。



――「壱雫空」はブレイクっぽいギターフレーズが入っていたり、ギターの見せ場がたくさんある楽曲でもありますが、個人的に聴いてほしいポイントはありますか?

青木 自分の見せ場となるとやっぱりギターソロになります。ギターソロは毎回かっこよく弾きたいなと思っていて。いつも新曲をいただく度に、どんなギターソロなのか楽しみに聴くのですが、「このギターソロならお立ち台に上がって弾いたほうがかっこいいかも」とか「ここはハモってるので愛音ちゃんと見合ったほうがいいかな」とか、楽曲を聴いた時点で、自分1人やツインギターで弾いている姿を想像して、ライブでやりたいことを考えながら聴いてしまうんです。

――なるほど。「壱雫空」で言うと、こうしたいなと思ったポイントはありましたか?

青木 「壱雫空」はブレイクがあったりして。特に落ちサビでグッと落ちるところは、ここでギター2人が顔を見合わせたらエモいかな?と思って、見合わせるようにしています。その途中でそよさんのベースが入ってきて、最後はバチッと跳ねて盛り上がるんですけど、「ここでお立ち台からジャンプしたら楽しいかも」と思って取り入れたり。私は元々バンド好きで色んなバンドのライブを観ているので、「これをMyGO!!!!!でやったら楽しそう」というアクションを練習のときに提案したり、先生からアドバイスをいただいたりして、音で聴いても目で見ても楽しいバンド作りができるようにしています。

――立石さんは「壱雫空」についていかがですか?

立石 演奏ではなくパフォーマンスの部分で言うと、「壱雫空」には私が手を振りながら“オイ!オイ!”とやって盛り上げるフレーズが入っているんですけど、楽曲を聴いたときに、それをできるキャラクターは愛音ちゃんだよね、っていう話になって。多分楽奈ちゃんだったら、手は上げないだろうし、“オイ!オイ!”を言ったとしてもちょっと気だるそうになるだろうから、「ここは手を挙げたいので、白玉だけでジャーンと弾く感じで大丈夫ですか?」というのを先生と相談させていただきました。そういう面においては、演奏よりもパフォーマンスを優先したいところもあったりするので、試行錯誤しながら最終的にどこを優先していくかを決めています。

青木 同じギターだけど、キャラクターが全然違うので、かわいい動きとかは彼女に任せています。

――演奏だけでなくパフォーマンスでもしっかりとキャラクターを表現するのは、「バンドリ!」の醍醐味ですよね。もう1曲、EDテーマ「栞」は先日アコースティックライブで披露されたとのことなので、楽曲およびライブで演奏した感想をお聞かせください。

立石 アコースティック編成の楽曲だったことがすごく嬉しかったです。というのも、私と羊ちゃんは“we are SNEAKER AGES”という軽音楽部の全国大会で、2人だけでアコースティックライブをやったことがあったのですが、カホンやベースも加えたみんなでのアコースティック演奏はしたことがなかったので、実際にみんなで演奏するとどうなるのか楽しみで。それとこの曲は1番の伴奏はギターだけなのですが、途中から他の楽器も入ってくると音圧も含めてグッとくるので、練習のときから毎回、そこは気持ちが入って感動しちゃいます。

青木 ライブでやるときの息の合わせ方もエレキのときとは違うよね。クリックを聴いて合わせることができないので、より、お互いの目を見たり、呼吸や体の動きを合わせるようにしていて。メンバー同士で「……いくよ!」っていうのを目を合わせながらやっています。



――バンドしてますね。

青木 してます!すっごく楽しいです(笑)。私は昔からピアノや声楽をやっていて、ピアノは基本ソロで弾くことが多かったので、今こうしてバンドや複数人のアンサンブルで演奏できていることがすごく楽しくて。1人で音楽をやるのも楽しいんですけど、みんなが違う楽器やフレーズ、リズムを奏でつつ、その呼吸がバチッと合わさったときがすごく気持ちいいんですね。いまだに新曲の練習をしていてみんなの呼吸が合ったときは「気持ちいい!」って思います(笑)。

――「壱雫空」と「栞」の2曲に限らず、ツインギターで演奏するにあたって意識していることはありますか?

青木 「バンドリ!」の先輩バンドさんの楽曲でも、ギターがハモっている楽曲はありますけど、ツインギター編成でリアルバンド活動をしているMyGO!!!!!ならではの、ギターのハモリをライブで再現できるのが熱いポイントだと思っていまして。なのでそこは中心的に練習するようにしています。

立石 楽曲をいただいて練習を重ねるなかで、「ここは(ギター2本の音を)合わせたいよね」と私たちが思うこともありますし、先生に提案していただくこともあって。私の中では、ツインギターの音を合わせるポイントが、その曲の一番大事なところに感じることが多いので、楽曲を演奏していても、「ああ、来る、来るぞ……!」って構えてしまうところがあって。その部分がきれいに決まると「よし!」と思いますけど……ハモリのところはいつも緊張しています(笑)。



――ハモリも強みですし、お互いプレイスタイルが異なるので色んなコンビネーションが楽しめるのもいいですよね。なおかつ音源だと2本のギターが右チャンネルと左チャンネルで分かれているので、それぞれの弾き方をチェックすることができて。

青木 しかもライブでも妥協することなく、それを再現しているところも個人的に嬉しいポイントです。ちゃんとお互い違うフレーズを分けて弾いているので。たまにそういうところを気づいて聴いてくださる感想を見ると、「お!わかってるね!」って嬉しく思います(笑)。

――玄人のファンもいるんですね。

青木 「バンドリ!」のファンの方には、実際にギターをやっていたり、演奏動画をアップしている方もいるので。アニメでもギターがメインで映ったり、足元のエフェクターが映ったりするんですけど、そうすると「楽奈ちゃん、このエフェクター使ってるんだ」っていう感想もあったりして、「すごい!通がいる!」と思いました(笑)。実際にライブでも同じ機材を使っていたりするので、そういう感想を見ると嬉しくなります。

立石 ライブでは基本的に単音フレーズは楽奈ちゃん、リズムギターは愛音ちゃんが刻むことが多いんですけど、音源で聴いたときにも、その違いを楽しめるのがいいなと思っていて。目で見ても音で聴いても楽しめるのは、ツインギターのいいところだと思います。

青木 お渡し会でも、ファンの方から「MyGO!!!!!の楽曲のギターをカバーしているんです」と言われることが多くて。「どっちのパートを弾いているんですか?」と聞くと、「愛音ちゃんパートです」とか「楽奈ちゃんパートです」とか「どっちもやってます!」とか、色んな方がいらっしゃるんですよ。そういう楽しみ方をしてもらえるのも嬉しいです。



――愛音と楽奈はギターにも性格が出ているように思いますが、お互いのギタープレイの印象はいかがですか?

立石 かっこいいなあって思いますね。私は愛音ちゃんとしては、基本的にはバッキング、リズムをしっかりと刻むことに意識を向けて練習してきたんですけど、リードはパフォーマンス的にも派手ですし、音的にもすごくかっこいい印象があって。それを実際に横で観たり聴いたりしているんですけど、本当にかっこいいです。

青木 え〜、嬉しい(笑)。私はメロディやフレーズを弾くことが多いんですけど、MyGO!!!!!の楽曲はここ最近、テンポの速い楽曲がすごく増えてきたなかでも、リズムが常に安定していて全然崩れないんですよ。バンド練でも、先生が「凛ちゃんのリズムキープ、いいね!」と褒めているのをよく見るくらいで。ライブでも、リードが目立ちがちだけど、「愛音ちゃんのギターは安定感がすごい」という感想を見ると、私もすごく嬉しくなるんです。「そうなんです!」と思って。

立石 ありがとう(笑)。

青木 冷静に音を刻んでリズムキープしていて。そういう安定したギターがあるからこそ、私も安心して弾けるところはありますね。頼もしいです!

――ツインギターだからこその支え合いですよね。最後に、第7話以降の物語を期待しているファンの方に向けて、今後のアニメの期待してほしいところをメッセージとしていただけますでしょうか。

立石 アニメも折り返しまできていますが、MyGO!!!!!ちゃんはまだ全然まとまりがなくて、彼女たちの歩みの遅さ、迷いながら進んでいるところを感じながら、ここまでのアニメを観てくださっていると思うのですが、第7話以降もまだまだ迷い続けると思います(笑)。いち視聴者としてもすごく面白いストーリーですし、彼女たちをもっともっと応援したくなるアニメだと思うので、本当に優しく見守ってあげてほしいなと思います。

青木 立石の言う通り、MyGO!!!!!のみんなはずっと迷っていますが、毎話、ちょっとずつ前に進んでいるので、どうか、彼女たちがバンドとして1つになるときがくるのを、見守っていただけると嬉しいです。シーン的に苦しくなるところもあると思うのですが、そのときは、どうか楽奈ちゃんで癒されていただけると嬉しいです(笑)。

●作品情報

アニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』

放送局(※放送時間は編成の都合により変更になる場合がございます)

・TOKYO MX

毎週木曜23:00〜23:30

・テレビ愛知

毎週木曜25:30〜26:00

・サンテレビ

毎週木曜24:30〜25:00

・静岡放送

毎週木曜25:25〜25:55

・BS日テレ

毎週木曜24:00〜24:30

・AT-X

毎週金曜22:30〜23:00

リピート放送:毎週火曜10:30〜11:00、 毎週木曜16:30〜17:00

・北海道テレビ

初回7月2日(土)#1:26:30〜27:00

#2以降:毎週土曜日26:30〜27:00

・新潟テレビ21

初回7月6日(木)#1〜#3:26:15〜27:45

#4以降:毎週木曜日26:15〜26:45

・北陸朝日放送

初回7月8日(土)#1:26:30〜27:00

#2以降:毎週土曜日26:30〜27:00

30分先行配信

ABEMA

毎週木曜22:30〜23:00

配信

ABEMA

dアニメストア

U-NEXT

アニメ放題

バンダイチャンネル

Hulu

ニコニコ

ビデオマーケット

music.jp

DMM TV

ふらっと動画

TELASA

J:COMオンデマンド

milplus

スマートパスプレミアム

Amazon Prime Video

FOD

カンテレドーガ

●リリース情報

MyGO!!!!! 3rd Single

「壱雫空」

8月9日発売

【Blu-ray付生産限定盤】



価格:¥7,700(税込)

【通常盤】



価格:¥1,760(税込)

<CD>

1.壱雫空

2.栞

3.焚音打

4.壱雫空 -Instrumental-

5.栞 -Instrumental-

6.焚音打 -Instrumental-

<Blu-ray>

・MyGO!!!!! 3rd LIVE「声を抱えて生きる」

初回生産分限定封入特典

・BanG Dream! 12th☆LIVE DAY2 : MyGO!!!!! 最速先行抽選申込券

・オリジナルキャラクターカード1枚(限定盤イラストver. 全5種) ※Blu-ray付生産限定盤のみ

・オリジナルキャラクターカード1枚(通常盤イラストver. 全5種) ※通常盤のみ

商品詳細はこちら

●ライブ情報

MyGO!!!!! 5th LIVE「迷うことに迷わない」

2023年8月12日(土) 開場17:00/開演18:00(予定)

会場:KT Zepp Yokohama

チケット:VIPエリア:16,500円(税込) 一般エリア:8,250円(税込) 女性限定エリア:8,250円(税込)

※別途ドリンク代が必要です。

※会場チケットはすべて完売となりました。

ライブ・ビューイング イオンシネマ系列全国12館で実施

今後の受付情報は公式Twitter・HPにてご確認ください。

詳しくはこちら

MyGO!!!!! 6度目の単独ライブが開催決定

BanG Dream! 12th☆LIVE DAY2 : MyGO!!!!!

2023年11月4日(土) 開場17:00/開演18:00(予定)

会場:東京ガーデンシアター

チケット:プレミアムシート:22,000円(税込) 一般指定席:9,900円(税込)

※本公演のチケット最速先行抽選には、8月9日(水)リリース MyGO!!!!! 3rd Single「壱雫空」初回生産分に封入の申込券でご応募いただけます。

詳しくはこちら

Roselia単独ライブ「Farbe」DAY1にMyGO!!!!!のオープニングアクト出演が決定!

Roselia「Farbe」

2023年9月16日(土)、17日(日) 開場17:00/開演18:00(予定)

オープニングアクト DAY1:MyGO!!!!!/DAY2:Ave Mujica

※MyGO!!!!!の出演は16日(土)のみとなります。

会場:有明アリーナ

チケット:プレミアムシート:22,000円(税込) 一般指定席:9,900円(税込)

チケット一般販売 受付中

受付URL:https://eplus.jp/roselia_2023/

※先着順・無くなり次第終了

詳しくはこちら

関連リンク



アニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』公式サイト

https://anime.bang-dream.com/mygo/