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 最後にコンラッド・ライマーが新天地バイエルン・ミュンヘンと対戦したのは、さほど昔の話ではない。昨シーズンのブンデスリーガ第33節、RBライプツィヒの一員として得点を含む活躍で勝利に貢献。一度はバイエルンのブンデス11連覇を絶望的なところに追い込むパフォーマンスをみせつけた。「確かにこれから同僚になる選手たちに力をみせたかったというのはあったのかもね」と、あれから2ヶ月後に行われたバイエルンでの入団会見にて語った同選手は「ただ、とにかく勝ちたかったんだよ」と強調。

 「とにかく全力を尽くすことしかしらない」というオーストリア代表MFには、バイエルンではここのところ不足している堅固さをもたらし、そして中盤に活気を取り戻していくことにある。「なぜならそうすることで、全員のパフォーマンスが発揮できるようになると思っているからね。僕たちの誰もが勝利を目指しているのであって、そのために僕たちはここにいる。だから練習でも試合でもとにかく競争というものがひつようなんだ。それが上達していくための唯一の方法だよ」と語る。

 ただそんな「中盤の居心地はいい。ボランチでもCMFでも大きな違いはない。もちろん別のポジションでプレーすることも悪いことではないけど」と話すように、ベンジャマン・パヴァールの去就が注目される右SBやCBもライマーにとってはプレー可能だ。だが「とにかく勝ちたい」という勝利への貪欲さを体現するライマーの獲得を、へーネス名誉会長は「かなり楽しみな補強になると思うね」と目を細め、そしてこの夏はボランチの補強が重要ポイントと目されるなかで、その議論へと終止符を打つよう努める期待感を強調していた。