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 いよいよ新シーズンに向けて再始動した、バイエルン・ミュンヘン。剃りたてのヒゲを手でおさえ明るい表情を浮かべるトーマス・トゥヘル監督は、これまでの問題と今後の抱負などについて、メディアとの質疑応答で語った。まず中心ポイントはどのあたりに置いているのだろう?「屈強さ、フィジカル面、そして精神面における安定感が不足していたと思うんだ」と、昨季終盤より就任した49歳の指揮官はコメント。「だからこそその辺りが補強ポイントにもなってくる」と、求める選手像にも合致したコンセプトであることを強調している。そして「チームとしてアグレッシブに、よりフィジカルに、よりタフにプレーできるようにしなくてはならないよ」と言葉を続けた。それは選手補強のみならず、これから行うトレーニングにおいても重点ポイントということになる。

 そのためには、8つの”どう”に向き合わなくてはならない。「朝をどう過ごすのか?どう練習場に向かうのか?どうそこで一緒に練習するのか?どうホテルのスタッフたちと向き合うのか?どうそこでミーティングを行なっていくのか?どう機能させていくのか?そしてどうやってトレーニングしていくのか?」まずはその答えを近くみつけること。「今日は最初の練習で、まずは直線的な負荷から、それからターンへと入っていく。選手たちはとても精力的で貪欲だ」とトゥヘル監督。「これからリズムをつかんで磨きをかけ、そして実践野中で役立たせるためのプロセスを構築していこうとしているところだよ」と述べており、そしてテーゲルン湖畔での土台作りからアジアツアーに向け、「時差ボケや天候、アジアでの試合の負荷。そういったことはそこまで気にはしていない。欧州のトップクラブにはつきもので最大限に利用しないとね」と意気込みをみせた。「さぁ、いよいよ出発だ!」

バイエルン、練習初日からさっそく檄

  さっそくこの日の練習は気温30度を超える真夏日の下、およそ2100人のファンたちがつめかける中で、トゥヘル監督は小さなゴールの上に肘をつき、最初のランニングやパス練習を静かにチェック。そしてひとたび実践となると、早速厳しい激が飛んだ。まず最初に夏休みが終わったことを思い知らされたのが、17歳パウル・ヴァナーだ。狭いスペースで2・3度無謀なプレーからピッチに倒れ込むと、「寝てんのか、おい!パウル、おい!起きろ!」との言葉が浴びせられ、それは他の若手MFライアン・グラフェンベルフやヨシプ・スタニシッチ(「お前は技術的なミスが多すぎるんだ!」)、トーマス・ミュラージャマル・ムシアラ(「シンプルにいけ!レオンに明らかにボールが当たっているじゃないか!」)にも。指揮官だけでなく、も「みんな、もっと足を進めていけ。なに止まってるんだ?」との言葉が。ただコンラッド・ライマーやセルゲ・ニャブリ、エリック・マキシム・シュポ=モティングはその限りではなく、彼らは現時点では個別調整で準備を進めているところ。

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- FC Bayern München (@FCBayern) July 15, 2023