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  バイエルン・ミュンヘンではまだこれから選手の獲得、そして売却についても、まだまだ多くの可能性が残されているところ。例えば加入選手でいえば2人の経験豊富なイングランド代表、カイル・ウォーカーとハリー・ケインなどがそうだ。トーマス・トゥヘル監督は「我々はいかにこのことに心血を注いでいるかはご存知のことと思うが、ただ植物を早く伸ばしたくとも引っ張って伸びるわけではないだよ」とコメント。つまりはまだ我慢が求められるということである。それ以上に指揮官が他クラブの選手について口にすることはなかったが、逆に移籍の可能性が指摘されているサディオ・マネや、レオン・ゴレツカにはもう少し詳しく自身の見解を語った。

 まずマネに関しては基本的に移籍初年度となった昨季は不満の残る1年であったことは確かであり、加えて「彼が最も得意とするポジションでは、うちで非常に重要な存在となっているキングスレイ・コマンと、そして多くの重要なゴールを決めてきたセルゲ・ニャブリが控えており、彼にとっては非常に厳しいチーム編成となっている。あまりに競争が激しいのだ」と説明。キッカーが得た情報によればすでに、マネ側にはクラブ側から構想より外れてることが伝えられ、移籍先を模索しているようだ。「私の考えを知っているし、彼はここのチームの選手の1人。ただサッカーの世界では一気に物事が進んでしまうもの。とにかく先発の座を確保することは決して容易なことではないし、あとは流れをみていくほかない」とトゥヘル監督。

 またもう1人の注目の選手の1人、レオン・ゴレツカについても「移籍について話すにはまだ時期尚早だよ。いろんなことがことがこれから起こりうることだろう」と述べつつも、「これはレオンどうこうという話ではなくてね」とも強調。その上で「彼については不満の残るシーズンの終焉となったし、それは最終節のみならず終盤戦全般的にいえることで、そして彼のみならずチーム全体としてもいえることだよ」と説明。「レオンはそのステータスという点でも、契約や年齢などからいっても、我々が非常に期待している選手だといえる。ただまだ改善の余地があり、我々の仕事というのはそれができるようにサポートすることにある。また選手側にとっては選手なりの計画を、たとえばリュカ・エルナンデスのようにもっていたりするものだし。でもレオンからそういう話はまだ聞いてはいないよ。とにかく準備は始まったばかりで、ここでの競争は非常に激しいということだ」と語った。

 これからトゥヘル監督は恒例となっているテーゲルン湖畔での夏季合宿と、そしてアジアツアーの過程のなかでその辺りをクリアにしていくことになるだろう「特に今は中盤の選手たちはどの選手にとっても、何が起こってるのか、監督がどうみているのか、自分の居場所はどこでそこは居心地にいいものなのか。チャンスはあるのか、ピッチに立てる時間はどれくらいなのかなどなど、いろいろと知りたい気持ちだろうね。でも最終決断を下すには、まだあまりに早すぎるよ」少なくともキッカーが得た情報によればサウジのクラブとの交渉が取り沙汰されるマネとは異なり、レオン・ゴレツカについては現時点では特に移籍については思い描いてはいないようだ。