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 先月はじめまではバイヤー・レヴァークーゼンのジモン・ロルフェス競技部門取締役は、パトリック・シックの復帰について今夏の準備期間からの参加に期待を寄せていたものの、それから間も無くしてこれまで避けていた内転筋の手術を受けていたことが明らかに。そのため10月はじめまでは離脱を余儀なくされることが判明した。

 「残念ながら手術は不可避となってしまった。パトリックも前を向いており、今は我慢が必要だよ。」と語ったロルフェス氏。同選手は昨年10月に内転筋の不調を訴えて数ヶ月離脱、2月に復帰するもほどなく再離脱しそのままシーズンを終えることに。とりわけ前のシーズンではリーグ戦27試合で24得点を大いに飛躍を遂げていただけに、今季の14試合で3得点というのはあまりに残念な結果となってしまった。

 無論チェコ代表ストライカーの帰還を待ち侘びることにはなるのだが、そもそも1年の休養を経てどのような状態で戻ってこれるか自体が未知数となっており、そのため一方でレヴァークーゼンは市場の動向にも着手。ドイツの大衆紙ビルトでは、レアルのアルバロ・ロドリゲスとともに、ヴェルダー・ブレーメンに在籍するニクラス・フュルクルークへの関心も伝えた。

 キッカーが得た情報によればブレーメンとの契約延長について、30歳でドイツ代表へと飛躍を遂げた遅咲きの大型ストライカーとは希望がかけ離れてこう着状態となっており、またレヴァークーゼンのほかにもイタリアのメディアでは、ACフィオレンティーナからの関心が報じられたところ。

 いずれにしてもまだ夏の市場は幕を開けたばかりであり、まだしばらくは決着をみることはないはずだ。「他クラブの選手について口にすることはない」と強調したロルフェス氏は、「短期的に、そして長期的にみて、どういった選択肢がチームの助けとなるかを見ている」と説明。一時的なオプションとしては、売却候補のサルダル・アズムンはじめ、アダム・フロジェク、フロリアン・ヴィルツ、アミーヌ・アドリらを挙げるられるだろう。