15歳で世界を魅了し、その名声に生涯を左右される悲劇。65歳になった“元美少年”が夢見る第二の人生とは…傑作ドキュメンタリー『世界で一番美しい少年』【えいがの絵日記】

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イラストレーターのともゑさんが、心に響いた映画をイラスト絵日記にするシリーズ。第13回は、映画『ベニスに死す』(1971)で世界一美しいと呼ばれた少年の50年後を追う、ドキュメンタリー映画『世界で一番美しい少年』。老人となった彼にともゑさんが見出す美しさとは?

絶世の美少年も50年後にはただの老人

本当に美しかったのです

少女マンガの大作家も登場!

世界で一番美しい心

『世界で一番美しい少年』(2021)  Världens Vackraste Pojke 上映時間:1時間33分 スウェーデン、ドイツ、フランス

監督・脚本:クリスティーナ・リンドストロム、クリスティアン・ペトリ
出演:ビョルン・アンドレセン、ルキノ・ヴィスコンティ、池田理代子 他

劇中より、15歳、65歳時のビョルン・アンドレセン
© Capital Pictures/amanaimages

映画『ベニスに死す』で主人公を破滅させる美少年を演じ、一躍時の人となったビョルン・アンドレセン。しかし、その人生は大きすぎる名声により、永久に変えられてしまった…。65歳となった今、細々と暮らすビョルンはどうしているのか。家族や昔のファン、さまざまな関係者の証言も交えつつ、彼の悲劇と再生を描き出すドキュメンタリー。